2009年4月17日

韓国遠征(ハングル国到着)

関空を飛び立ち、二時間かかるかかからぬかの内にソウル仁川国際空港に到着。
その昔、金浦空港に降りた時はキムチの匂いが充満しているのに驚いた記憶がありますが、ここ仁川ではそのようなこともなく、ちょいとヨーロッパ的なまでの大型国際空港でした。ちょっと寂しい気もしますね。と、そんな感慨はよそに荷物をピックアップ後、1万円ばかり換金。13万ウォンか...やっぱ円高なんですねえ。

光州行きの国内線は金浦空港発ですので、地下鉄に乗るべく案内板にしたがって移動。券売機で切符を買うとやたら分厚い電磁カードが出てきました。3,200w(≠250円)でこんなに立派なものを作って元が取れるんでしょうか。「空港に行くなら、これに乗れ」と美人案内嬢に促されるまま、ホームに止まっていた電車に乗車着席。

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EXPRESSは途中駅に止まらず金浦空港まで直行なのだそうで、この値段でこれだと安いよなあ。ゆくゆくは延伸してソウルまで行くのだとか。バス文化の発達した国ですが、電化も進めてるんですね。

30分ほどで金浦空港駅に到着。改札を抜けようとしたところでビービーと引っ掛かりました。どうやらカードを差し込まないと出られないらしい。なるほど、使い回しシステムだからチケットが立派だったんだ。日本よりエコですね。ローカル色まんまんの通路を抜けて空港に入り、アシアナ航空カウンター長蛇の列へと並びました。

やたら横入りする奴が多いなあ(気を付けよう)とか、韓国の人は全員国民カードみたいなものをもってるんだなあとか観察するうちに私の番がやってきて、無事発券完了。さっきの地下鉄とは打って変わって、こちらの搭乗券は荷物のタグかレシートかというような簡素な作り。合理的ですが、無くしそうでこわいです。

出発までは二時間弱。一つ前の便にしときゃ良かったと思いながらウロウロしてみましたが、目ぼしい店はなく、とりあえずご飯でも食べようと食堂に入りました。

あっという間にやってきたソルロンタンのスープを飲んでみると...味薄っ。ああそうか、自分で味付けするんだっけ。塩を入れてキムチ(食べ放題)を放り込むと、なかなかイケる味になりました。つーかキムチが旨い。こういう酸っぱくなるまで発酵したキムチって日本ではあんまりお目にかかれないんで嬉しいですねえ。ご飯とキムチを山盛り食べて勘定を済ませたのち(600円ぐらいだったかな)、お隣のFamilyMartで缶ビール(国産の「CASS」)と水、そしてキシリトールガムを購入。これで300円しないのは安いよなあ。ロビーでぼんやりとビールを飲んでみましたが、味の云々を言う余裕はあまりなく、アルコールでちょっとリラックスできてよかったなという程度でした。

手荷物検査を済ませて歩いていると無料インターネットPCを発見。明日の体育館を一応チェックしておこうとバレーサイトを見ておりますと、おおっ堺のガイチさん勇退!?そもそもガイチさんが監督ということ自体が未だに不思議なのですけれど、海外派遣なのだそうで、これはきっと全日本との絡みなのでしょうね。バレー界は堺を中心に廻ってる?

20:40発の最終便はトラブルもなく光州空港に着陸。いかにも地方ってな閑散とした雰囲気の空港の無人カウンターにて市街地図などを物色したのち、タクシー待ちの列に並びました。どうやら私がラストのようで、地図なんか後回しにしてさっさと並んでおけばよかったと激しく後悔しました。

白タクの客引きを振り払いながらタクシーを待つも...やって来ません。空港の電気が次々と消え行く中、今さら白タクに乗るのはヤだぞと(空港の白タクでロクな目に遭ったことがないので)焦っておりますと、他のお客さんたちが電話をかけまくってくれたおかげで、タクシーが何台かやってきました。あー、でもこれだと私の前の家族で終わりだなあ。ほんとに一人になっちゃうぞと見ていましたら、奥さんが英語で話しかけてこられました。

「私たちはさっき電話で呼んだから、これに乗ってちょうだい」

なんと親切な!
韓国いい国だ!
ありがたく乗せていただきました。助かったー。

ホテルへはタクシーで20分ぐらいでしたかね。運転手さんが「ココだよ」と示した先は怪しげなネオンの瞬く通りでした。チップ込みで700円ばかりお支払いし、大丈夫かいなと不安になりながらフロントに入りますと、中はいたって普通のホテルでありました。廊下が異様に暗いのにはビビりましたけどね、部屋に入ってみると、うわっ広い〜。バスタブありパソコンありでこの値段(一泊2,000円ちょい)。なんか「安い」しか言ってない気がしますけど、やっぱり安いなあ。

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「韓国的色彩」

四苦八苦しながらPCを日本語入力モードに変え、しばしネットを彷徨ったのち就寝。

さてさて明日はどないなりますやら。

韓国遠征(つなわたり準備編)

Springsの決勝すなわち日韓戦出場が決まったのは4月5日。
行こっかなーどーしよーかなーと運賃を調べてみれば、これが秋田とほとんど変わらないどころか、昨今のウォン安を勘案すると、むしろ下手な国内遠征より安いんですね。ただ一つの懸念材料は開催地の光州がソウルからバスで3時間余りということだったのですが、これまた調べるとソウル(金浦空港)から国内線が出ていることが判明。決まりじゃん。

安売チケット購入期限ギリギリの10日(金)昼休み、やっとこさ腹を括って仮予約をかけた後、ハナから諦めていたマイレージ特典枠を見てみると、あらま空いてるじゃないですか。帰りの便が早朝なのはキツいものの、これにて往復運賃は無料となりました。めでたしめでたし。

と、その翌日に決勝戦@東京に向かったわけです。ところが...羽田着陸直前でしたかね。ふとエラいことに思い当たりました。

「パスポートの期限いつまでだっけ?」

初海外渡航からの年数を指折り数えると今年3月に切れてる...よなあ。ひゃあっ!初めて韓国が近くて遠い場所なのだということを認識させられた瞬間でした。モノレールの中から慌てて家に電話するもコールはむなしく鳴り続けるばかり。ようやっと捕まえた母から確認の電話が入ったのは三位決定戦の最中でした。

「2010年3月だって」
「...今年って2009年やんね?」

おそらく期限が切れたまま放置していた期間があったんでしょう。謄本を取りに会場近くの区役所へ行くことも考えていただけに(私の本籍は東京なので)心底安堵しましたが、思えばあの日の運はこの時使い果たしていたのかもしれません。

出発二日前:
決勝戦を経てテンションは下がるばかり。チケットが日程変更可能だったこともあり、相当迷いましたが、無理やり気持ちを切り替えてソウル⇔光州の国内線チケットを手配。アシアナ航空に電話してみるとアッサリ予約購入完了してしまいました。便利なもんですねえ。金額は往復1万円弱だそうで、バスだともっと安いのでしょうけど、距離と時間を考えれば充分安いなあ。

出発前日:
海外では飛び込みで泊まることが多いのですが、やはり初日の宿は取っておいた方が無難ですし、今回は友人(初海外旅行)と二日目に合流することになってますから、さすがに宿も決まってないと不安だろうなあと、光州での宿は予約することにしました。韓国はネットが発達していると聞いてタカを括っていたのですが、地方だとHPを持っているホテル自体少ないんですね。安宿のモーテルに至っては予約すら受け付けないそうで...あちゃあ。結局は数少ないツテを辿って電話予約してもらいました。やはり持つべきものは現地の知人です。

当日朝:
会社で最終日の宿泊ホテル予約確認メールを受け取り、いざ出発。ギリギリに見えますが、海外旅行の宿を全部押さえて出かけることの方が珍しいんで、私にしては上出来です。昼休みに会社をそろ〜っと出てコインロッカーで荷物を取り出し、関空行きのバスに乗り込みました。

さてさて、帰国の途まで書き続ける気力が私にあるかどうかは謎ですが、続きます。

2009年4月16日

墨夜

朝、妹から「今日出張で大阪なんです」という、まるで迷惑メールかのような件名のメールが到着。うちの母と妹は件名に長々と用事を書くという習性があるんですが、そんなことはさておき、内容は夕飯を一緒に食べようというお誘いでありました。今晩に限ってけっこうせなあかんことがあるんやけどなーと思いつつ快諾。

せっかくなんで、どこかおいしいお鮨でも...と行きたいところでしたが、足が勝手に向かったのは天満のメキシコ料理屋さんでした。お鮨屋は静かすぎて、なおかつカウンターなんかだと内々の話をしづらい雰囲気があるじゃないですか。その点こちらのお店はざっくばらんでありながら味は保障つきですからね。妹も「美味しい」の言いっぱなしでしたし、周りに気兼ねなく話もできて良かったですわ。

さくっと飲んで食べて、じゃあまた来週ね。
やらなきゃならないことは山積みですが...就寝。

2009年4月14日

Big name?

仕事中、とある分担表を作りながら、そういえば今季のSpringsはなぜ最後まで役割分担が出来なかったのだろうかとぼんやり。何だかんだで決勝戦を引きずってます。

他チームメンバーと比べて能力が著しく落ちるというわけでもないのになあと(むしろ逆だと言われそう)つらつら考えるに、役割分担って言うほど簡単なことではないのかもという結論に達しました。お互いの信頼に基づいた意思疎通がないと成り立たないわけですから、常に二枚ブロックに付くことが難しいように、これまた意外と大変なことなのでしょう。

今さらですが、シーズンを通してローガン選手の「私が!私が!」という背負いっぷりが引っかかってならなかったのです。よく言えば責任感が強いということなのですが、裏返せばチームメイトに任せることができないということでもあり、最終的にあの決勝戦が起きたのはやはり必然だったのではないかと思わざるを得ないのですよね。

ローガン選手自身も五輪から休む間もなくコンディションを保つのは難しかったでしょうし、彼女の責任だけを問うつもりなんぞは全くありませんが、たとえそれがベストな選択ではないときでも彼女に任せざるを得ないというチーム状況がこうした結果を導いたともいえるわけで、高い能力の選手が加わることはチーム(ひいてはリーグ)のレベルを高めることにも繋がりますが、やはりできることなら助っ人さんに依存し過ぎないチームを作ってほしいと願う次第です。

てなところで、意外と早く全日本メンバーが発表されたようで(→こちら)

Springsからはワンジョ選手、舞子選手、リョウ選手そして新人岩坂選手がリストアップされています。スターシステム云々ということに目をつぶるとすれば、わりと配慮を感じる選出ですね。ムック選手が選ばれていないことについては、残念に思うよりも正直なところホッとする気持ちの方が強いです。チームの監督が変わるという一大事にセッターが居ないのは困りますし、現実問題としてムック選手の満身創痍っぷりは見た目以上に酷そうですから...。

この中からどれだけの選手が召集に応じ、そして残るのかは分かりませんけど、今年だけは勝負のない年ですからね。長期的な見通しをもってすれば、なかなか良い線行ってるのではないでしょうか。個人的にはテレビ観戦で満足できそうなので、これまた安堵です。夏はサマーリーグついでに湯治にでも行こうかなー。

2009年4月13日

週末、ネズミランドに遊びに行っていた後輩ちゃんが帰りの羽田でSpringsと一緒になったのだそうで、「なんか皆落ち込んでましたよ」とのこと。
そりゃそうでしょうねえ。

後輩的には、一緒に居たもう一人の後輩(※ミユキ主将ファン)のキョドりっぷりを見ている方が面白かったとか。
あはは、私だったら逃げるなー。

伊丹では韓流スターさんが居られたそうで、おばちゃん達が大騒ぎだったそうですよ。

*****

午後、書類を取りに来られた銀行さんと雑談を交わしていますと、あろうことか決勝戦(夜中の再放送)を偶然テレビでご覧になり、そして最後まで見届けられたのだそうで...。

「可愛い子が居るんですねえ。何やらマイコちゃん」
「未来のスターですからねぇ」

ってな話に始まって、ベスト6や助っ人さん等へのごもっともな疑問にお答えしてますと

「正セッターでしたっけ。いい眼してましたね!」
「(俄然身を乗り出しながら)でしょ!分かりますか!」
「根性すわった目つきしてましたねぇ。やっぱりセッターはあれぐらいじゃないと」

いいこと言わはりますやん。負けの中での小さな幸せ。

******

真鍋監督、久光離れ女子代表監督へ(サンスポ)

リーグ決勝にて契約期間満了とのこと。
真鍋さんがSpringsに来られて4年。変革したもの、変えずにいてくれたもの...さまざまですが、スカウト体制と組織ブロックの確立、そしてなんと言ってもムック選手の抜擢育成。トータルとしてはやはり感謝の一言に尽きます。本当にありがとうございました。「おつかれ」になるのはこれからでしょうから、お疲れ様はしばし封印ですね。

選手の育成・起用に関しては正直なところ疑問や不満もありましたけど、基本的にその時々ベストな布陣を組むことに腐心しつづけた監督さんではありましたから、決勝戦での采配を思い返すに、あれは真鍋さんなりに責任を取ろうとしたのではないかという気がしてなりません。憶測というより希望に近いのかもしれませんけど、私の中ではそういうことなんだということにしておきますね。

危機感と刺激の中で成長した新生・東レ(スポーツナビ)

新旧交替の失敗ときましたか。うーむ。
サキさんを始めとしてケガ人の続出については、Springsならびに全日本のトレーナーさんの責任を問わずにはいられない気持ちでいっぱいなのですが、真鍋さんが全日本絡みでチームに注力できなかったシーズンでもありましたからね。よくぞここまで来てくれたというのが正直なところです。

最終戦があれだったのでいろんなことが埋もれてしまっているようですが、山本選手と舞子選手、そしてワンジョ選手の復活は特筆すべきものであり、大きな収穫でした。特に山本選手はブランクを経ての復帰というだけでも大変だったでしょうに、クイックその他で進化の跡も見せてくれましたものね。後継MBが一向に育たないチーム状況では、実際のところ彼女が居なければ今季のSpringsがこの順位に居たかどうかすら怪しかったことでしょう。ファイナルで力を発揮できなかったのは残念ですけど、今後が楽しみになる活躍でした。ぜったいに続けてね。

選手についてのいろんな気持ちは今ここでは書ききれないので、また改めてということになりますが、リーグが終わっても日韓戦、黒鷲までは休む間もありません。くれぐれもケガに気をつけて乗り切っていただきたいものです。

新監督は近々発表されるとのことですが、いやあ誰になるんでしょうねえ。ドキドキです。

2009年4月12日

観光敢行

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「東京タワー」

昇ったのは小学生の時以来。
外から見た方が楽しい建物ですが、中からもそれはそれで楽しく、でも次回からは絶対に歩いて降りるのはやめようと思います。

寝不足と疲れがあいまってか、お昼に食べたチキン南蛮が気持ち悪くてならず、まあ結局は出しちゃいまして、だいぶ楽になりました。

と、昨日からここまでのことは改めてごめんなさい。

*****

昨日に続いて再び千駄ヶ谷へ。男子決勝を横目に体育館を通り過ぎ
久しぶりにループウィラー直営店を覗いた後、青山へと向かいました。

ダイアログ・イン・ザ・ダーク

存在すら知らなかったんですが、いや凄かったの一言です。

暗闇の中をグループ8人で1時間歩き回るというものだったのですが、運営スタッフ、アテンドさんのさりげなさ&ユーモアのレベルが高く、コンセプトにある福祉的な匂いを全く感じさせないという、まさにプロフェッショナルなイベントでした。

目を開けても閉じても視界がまったく変わらない漆黒の空間での1時間。何が起きても絶対に光はつけてもらえず、最初はアワワとなりながらアテンドさん(視覚障害のある方)と白杖だけが頼りでしたが、いろんなものを聴覚、嗅覚、触覚で必死に感じとろうとするうちに暗闇がだんだん楽になってくる感覚は新鮮でした。一緒に歩いた見知らぬ人との間に生まれた連帯感も面白かったですね。

この限られた・恵まれた空間だけで判断するのは危険かもしれませんし、見えることへの感謝の気持ちが大前提ですけれど、見ることや見られることによるストレスや障害というものもあるんだなあと実感させられました。

身体の不自由さを「かわいそう」という感覚だけで捉えることはやはり間違っていますし、こうした機会を得られたことに深く感謝です。

ん〜、東京にはやっぱいろんなものがあるよなあ。

頭の中をごちゃごちゃにしながら帰宅。

2009年4月11日

お疲れさまでした

凶暴モルモットに襲われそうになる夢で目が覚め、駅に向かう途中、車に接触しそうになり、さらにはイタチ?の轢死体に遭遇。果ては飛行機が整備不良で遅れるなど、とにかくツイていない一日でした。

決勝戦だけ急に全てがうまく行くなんてことはなく、采配を含めてむしろ悪い所が全部出てしまった印象です。こんなこともあるんだなあ。日々勉強です。

言いたいことも書きたいこともたくさんありますが、ひとまずこれだけ

当ブログは闘うセッター・ムック選手を断固応援いたします。

そして...サキさん、辞めないで下さいね。


2009年4月10日

強気

変な緊張感の漂った1日でしたが、ひとまず終了。

さて、明日はとうとう決勝戦です。
まさかまさかの怪我人続出シーズン、心配し通しなのはいつものことだとはいえ、チーム総力でここまで辿りついてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。東レ相手ということで分は良くないかもしれませんが、勝機はあります。数々の苦難すべてはこの日のためにあったのだといえる試合にしましょう。

2009年4月 8日

考える効果

行くと散財してしまうので普段は避けているのですが、しばらくぶりにタワーレコードへ。

ピアノ曲を買うはずがプロコフィエフの交響曲7番などを買ってしまったのは、物色中に軽い発作を起こしかけたせいでしょうか。しかもこのテンシュテット盤、音の勢いがシャープ過ぎて(それが彼の特性というか魅力なので仕方ないんですけど)プロコフィエフにはもちっと粘着的なうねりが欲しい気がします。曲の素晴らしさは改めて言うまでもないだけに、(緩徐楽章はあまり聴かない私がこの3楽章はつい聴いてしまう)あー別の演奏で聴きたいなあと。マニアさんにメールしておこう。

田部京子さんの弾く「プレイアデス舞曲」を聴きつつ就寝。

2009年4月 7日

素人きどり

ケータイ見つかりました。

記憶の途切れた場所に電話してみたところ「それらしきものは・・・届いてますねえ」という思いがけないようなそうでないようなお答えが返ってきましたので、お昼休み炎天下をてくてくと某事務所へと出向きまして、ストラップのついていない、紛れもなく私のケータイを受け取ってまいりました。ああよかった〜。つか、最後の最後まで手を煩わせやがって、この!邪険に扱ってきた罰でしょうか。データを抜いたらとっとこリサイクルに回すこととしましょう。

*****

本屋で「考える人」の新刊が平積みされていましたので手にとると、おっとピアノ特集じゃないですか。なんとなく購入してみました。

電車の中で真っ先に目を通したのは吉田秀和さんと堀江敏幸さんの対談。どちらも好きな作家さんだけに非常に面白く、なかでも印象的だったのは堀江さんからコルトーの「香りの中にある明晰さ」の所以を問われた際の吉田さんの返答(曰く「アクセントがしっかりしていること」)ですかね。

コルトーが得意としていたとされるショパンやシューマンというのは1,2,3,4という拍の強弱がハッキリしている作曲家であり、そこのところが拍を意識的に分かりにくくしていたドビュッシーとは違うのだと。そうした理論に基づいた上で、コルトーは「転ばない酔っ払いかな」・・・なるほど。

一応の素地があるクラシック音楽、なかでも一番得意分野といってもいいピアノでもこれですからねえ。まったく経験も知識も無いバレーボールについて書くことのおこがましさについて考えちゃいますよ。いつまでも不勉強のままに書き散らしていいのかと。まあ書くんですけども。

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