境港疾走記

目覚めればお肌ツルツルな朝、さっそくお風呂へ。露天風呂は冷たかったので室内のお湯へ...あら、こちらも温泉だったんですね。てっきり普通のお湯なのかと思ってましたが、そんなわけないか。

部屋に戻り、朝食へ。観戦遠征ではとかく食事が不規則になりがちで、そもそもこの酷い風邪の一端はそんな食生活もキッカケでしたからね、今回は和朝食を注文してみました。さして期待してなかったんですが、地元名産?しじみのみそ汁や納豆を始め、ぐつぐつ煮立った湯豆腐までがついてくるなど値段のわりに豪勢でした。なにより印象的だったのは白ご飯。仲居さんに「おかわりの時は仰ってくださいね」と言われた時には、朝からそんなに食べられないよと思ったんですが、あまりに美味しくて、ごはんだけでスルリ。こりゃおかわりしちゃいますね。
そんな充実した朝食でしたが、バスやら今後の予定を考えると気が急いてしまい、15分で完食。席を立つ時、仲居さんに「(セルフの)コーヒーもありますよ」と声をかけられましたが、はい、それももう飲み終わりました。

チェックアウト時、ブロントさんが発した「バス停へは普段なら10分ですが、雪なので...」という言葉通り、雪に足を取られて思うように歩けず難儀。うあー。ローソンで軽く時間をつぶした後、無事バスに乗り込み米子駅到着。さあ0番線境港線へ。

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通称「鬼太郎列車」

車内アナウンスは鬼太郎と猫娘。それぞれの駅に妖怪の愛称をつけてあったりなんかして(米子は「ねずみ男駅」、境港が「鬼太郎駅」)その凝り具合はアンパンマン列車などとは比べ物になりません。バスかいな!というようなスピードで30分ばかりかかってようやく境港駅に到着。ふうう。

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駅から出てまず目に入ったのはコレでした。いやあすごいなー。

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水木しげるロードをひた走り

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「鬼太郎のゲタ」

こんなのを撮影しながら、ようやく到着しました「水木しげる記念館」(タイトルが鬼太郎絵文字!)

駆け足で見ようにも、年表で立ち止まり、原画で立ち止まり、興味深さでなかなか前へと進めません。おお、妖怪「垢舐め」にこんなところでお会いしようとは!おもしろいなあ。ようやく1階を突破して2階展示室へと昇り、先着しておられた物好き、いえいえ親切友人と合流。お待たせしました。
2階には鬼太郎誕生の細かい設定なども詳しく図解してあり、ますます水木ワールドへの興味が湧き上がりました。実は会社に水木マニアさんがいるんですよねえ、これがまた。

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いつか再訪リスト入り。その前に「鬼太郎」読まなきゃな。

商店街にてお土産物色後、車に便乗させていただき、体育館へと向かいます

 

2009年1月10日

湯治観戦

ムック選手が復帰し、そしてチームの戦いぶりも面白かったので、ここはやはり行かずばなるまいなーと、試合終了後そそくさと岡山駅へ戻った足で高速バスセンターへ。もちろんざっと下調べはしておりましたが、決断が付かずギリギリのこととなりました。首尾よく米子行きバスの席を確保するやいなや、宿もモバイルで手配完了。いやー便利な世の中になったものです。バスは大雪の道を抜けながら快適走行し、定刻通り21時15分に雪の米子駅へと到着しました。

それなりに無茶して来たからにはやっぱり...というわけで、向かった先は皆生温泉。ほら湯治ですよ湯治。バスは終わってましたので、タクシーにて現地へと向かう途中、若い運転手さんとモロモロ世間話なぞを楽しみました。これだけ雪が降ったのは2年ぶりぐらいだそうで、けっこう不慣れな人も多いんですと。でも「こういう寒い日に皆生ってのは最高ですよ。ほんと良いお湯ですから」とのこと。楽しみですねえ。

ちなみに、バレー観に来たんですよってな話をすると「えーっ、そんなのやってるの?知らなかったよ。行きたかったなー」ということで、なんだか残念そうでした。今に始まったことではないですが、宣伝不足ですよバレー協会さん。

お宿は当日予約格安価格だったのですが、フロントでは実に親切なご対応いたみいります。お目当ての温泉は22時まで日帰り入浴の方と合同とのことでしたので、22時を過ぎてからノコノコと出向いたところ独占状態。雪の舞う露天風呂で丸いお月様を眺めながら、いやマジ最高。海水系の温泉なのか、しょっぱい味がしましたが、なんつか浸み渡る感じでしたね。骨のヒビも早く治れ~。

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やっぱ、お風呂上りにはこれでしょう。
って私はアイス食いではないんですけどね、まあたまには。
牛乳は瓶で飲むと美味しいですなー。

気管支拡張テープのお世話になることもなく朝まで熟睡。
旅先でこんなに眠れること自体珍しいのにね、viva皆生!

 

2008年12月20日

京都紀行

天気予報によれば、天気がよく暖かいのは今日だけとのこと。だからというわけではないですが、京都観光なぞをしてきました。

京都駅からてくてく歩き、まずは近場の三十三間堂へ。

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以前は千手観音行列の迫力に圧倒された記憶しかなかったのですが、今回は手前の二十八部衆をじっくり観覧。ほう、この神様たちの名前って全部サンスクリット語の音写だったんですね。世界史ではそんなこと勉強しなかったよなあ。(帝釈天について調べること)

地図をざっと見た感じでは、そのまま清水寺へ向かうのがゴールデンコースであろうということで、素直に清水寺に向かいました。坂の人混みに早くもイライラ・・・。

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恒例のアレです。わたしゃ「変人」の変かと思ってました。

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何処から見ても、サマになる形ですね。

さて、昼ごはんまでに急いで霊山歴史館に行きましょと向かう途中、ケータイにて皇后杯結果確認。あらNECが負けてる?嘉悦に?確かに黒鷲で見た嘉悦はブロックのしっかりした良いチームでしたけど、さすがに負けちゃいかんでしょ。スコアもあちゃちゃな数字です。Springsはさすがに高校相手でしたんで余裕の勝利だった模様。となると明日は嘉悦ですか。なんか乗れませんなあ。

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団子屋で一服。あっさり甘さひかえめで美味しかったですよ。

ささ、急ぎ霊山歴史館へ。
産寧坂での喧騒がウソのように人影まばらです。期待に違わぬ展示物の豪華さ。まだ「竜馬がゆく」知識がうっすら残ってましたんで、おもしろく見ることが出来ました。なかに高杉晋作の鉄扇と歌があったんですが、高杉さんの歌はどれもこれも実にシンプルながらカッコ良いですよね。竜馬の底知れぬ大きさとはまた違った鋭利なユニークさがあります。高杉晋作といい坂本竜馬といい西郷隆盛といい、どこか日本人ばなれした日本人によって日本は転回を遂げたんですねえ。

売店にて幕末月旦札をお買い求め。なかなか良く出来ていたので、つい。トランプ占いでもやりますか。

竜馬さんと(中岡)慎太郎さんのお墓参りをしたのち、20分ほども遅刻して辿りついた先は京都の老舗麩屋さん「半兵衛麩」。待ち構えていた店員さんに案内されて、完全予約制という「むし養い」をいただいてきました。

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麩だらけ!

そぼろも麩、酢の物は焼き麩とキュウリですよ、もしや真ん中のご飯も麩で出来ているのではと不安になりましたが、こちらはお米でした。ホッ。いやぁ美味しいんですけどね、やっぱ生麩は少し食べるからありがたいのだなと。次第に胃の中がグルテン化してきました。

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「麩と湯葉のみぞれあんかけ」

歯ごたえプリーズ・・・

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「よもぎ麩の白味噌仕立て」

実に実にまったりと濃厚でありました。堪能。

*****
モチモチとした腹をかかえて歩くこと・・・ずいぶん歩きましたね。四条河原町を抜けて二条城が目に入る頃には空も暗くなってきました。ふう、あったあった。ひさしぶりの麩嘉さんです。また麩かよ!と言われそうですが、ここの麩饅頭はやっぱり好きなので外せません。店員さんにやんわりと「次回からはご予約を」と言われてしまいましたが、無事入手。

実は昨夜、地図を確かめていたら店の裏にある中学校の名前が目にとまりまして、おお、カナコさんの出身中学ではないですか、と。その学校を横目に歩くこと10分あまり、護王神社へと到着。

足腰の守護神をまつってあることで有名な神社だとのことで、和気清麻呂さんと猪の関係だなんてのも初耳でしたが、もはや私には神頼みぐらいしか出来ませんからね。丁重におまいりしてきましたよ。そういえば麩嘉さんの壁にもここのお札が貼ってあったなあ。
どうかご利益ありますように。

さてと、ひとまず目的は達成。
お腹はまだ(麩で)いっぱいですが、何か飲みたいっすねえということで地下鉄に乗り、降り立った駅は近鉄伏見御陵駅。あらなかなかいい感じの街ではないですか。しかし目的の店がなかなか見つからず、申し訳なきことながら近くのコンビニにて地図を確認。ああここか・・・ん、えっ!「寺田屋」って書いてある!
なんと、知らずのうちに維新ゆかりの地に来ていたのでした。

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ブレてますが、寺田屋

竜馬めぐり(じゃないけど)にふさわしいラストです。感激。

かっぱ天国にて地ビールと日本酒を痛飲しながら、例によって記憶に残らない無駄話を繰り広げました。

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「飲み比べセット」

意外と美味しかったのはピザ。値段のわりに大きかったので食べられるかと不安でしたが、ソーセージが効いてて簡単に平らげてしまいましたよ。

妙に充実した一日のシメはこちら。
むちゃくちゃ美味しかったです。機会あればまた来たいですねえ。
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「酒粕チーズケーキセット」

 

2008年11月 9日

土佐日記:三日目

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今日の朝食

普段バナナは食べないんですが、今日はなんとなく。力つけとかんとね。

小雨がちらほらする中を日曜市へと向かいました。旅の途中ですから生ものはダメですが、家人から頼まれものの柚子酢と、それから安かったのでライム(3個100円)、大粒の銀杏などを購入。地元常連さんが集う店がいいということにほどなく気づきました。こりゃ楽しいっすねえ。

しかし今日もあまり時間はありません。急いでホテルに戻り、戴いたダンボールに日本酒や柚子酢などを詰め込み、フロントにて宅急便を送る手続きを済ませた後チェックアウト。荷物は確実に減ったはずなのにけっこう重たいなあ・・・(ライム7個のせいです)。しかし、今日の帰りもバタバタするであろうことを考えると、うかつに駅ロッカーに預けるわけにも行きません。予約していた「アンパンマン弁当」を受け取り、さらに増えてしまった荷物を抱えて名所巡りです。

1、寺田寅彦記念館
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寺田寅彦が4歳から19歳までを過ごした家ですが、武家屋敷とあって広いです。障子の張り替えだけでも大変なのだと案内係の方が仰ってましたが、そりゃそうでしょうね。ちょっとはみ出しただけではまらなくなっちゃうんですって。たいそう趣のある御宅でした。こういうお家だとお勉強もできそうです。

2、高知城
城は高台にあるもなだとはいえ、荷物を背負って石段を登るのは辛いものがありました。早くも息切れ。お城に入る時は事務所で預かって頂けたので助かりました。
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今はこうしてズカズカ上がり込んでますけど、その昔ここに入れた人ってほんのほんの一握りだったんですよね。そう考えると何とも不思議な感じです。山内家にあまり思い入れはないものの(竜馬ファンですしね)あちこちを見学しながら当時を想像するのはたいへん面白かったです。

下城後は昼食を食べて体育館に向かう予定でしたが、手頃な店が見つかりません。ウロウロする間にバスを逃しでもしては大変、おとなしくバス停に張り込むことにしました。「竜馬がゆく」でも読んで待ちましょう。と、カバンを開けて気付きました。
宅急便に読みかけの「竜馬がゆく(6)」を入れちゃったよ・・・

*****

試合が終わったのはバスもとうに行ってしまった時刻でした。高知くんだりまでやって来て試合を見届けられないなんて無念ですからね。人混みを縫けながらタクシーを呼ぼうとしたところ、予約タクシーの群れを発見。「一台呼んでもらえませんか」と頼み込んでみると、こちらの必死さが伝わったのでしょうか、「呼んどくから、乗って行き」と快く乗せていただきました。うわぁありがとうございます!信号やら渋滞やらに引っかかりながらも無事はりまや橋へ。「駅からの空港バスは全部ここに止まるから」とのこと、バスがやってくるのを待ちました。

来ません。

時刻表を見て愕然。予定のバスはこの停留所を通らないのです。やって来るのは予定よりも10分は遅いバス、しかもそれすら遅れています。最後の最後までタクシーかよ!?大通りの方へ様子見に出かけたその時、別方角からバスがやってくるのが見えました。走る走る走る・・・待って~!

間に合いました。

「行ってしまうとこやったよ」と、なんだか偉そうなおじいちゃん運転手さんでしたが、ああもう余計なことは言うまい。ちなみに乗客は私だけです。お弁当を食べたいけどなんだか食べづらいなあ。でもええい、ビールは飲んでやれ。

「何時の飛行機?」と聞かれて答えると、「大丈夫、間に合わせたるから」と大見得を切った運転手さんでしたが、いたって安全運転そのもの。ともすると規定速度以下。割り込む車は親切に入れてやり、黄色信号では律儀に止まり「どこがやねん!」と心の中で何度もツッコみましたが、なんとか20分前に無事到着。ふうう。東レ軍団さんとともに大阪に帰ってまいりました。

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朝食以来の食事、食べそこねた「アンパンマン弁当」を食べて就寝。味はけっこうイケてましたわ。

 

2008年11月 8日

土佐日記:ニ日目

んー、今日は雨ですね。
朝風呂を浴びたのち、朝食へ。なかなか豪勢なバイキングですが、朝から焼きそばや麻婆豆腐を食べる人がいるんやろか。

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地場産だという野菜が美味しかったっす。豆乳(オレンジ味)は失敗。そして朝からカツオのたたき。全体としてはなかなか満足な朝食でした。旅の朝食は大事ですからね。

チェックアウトを済ませた後、タクシー飛ばして駅へ。うっわーギリギリ、電車来とるやん。小銭キッチリで支払い、走る走る・・・なんとか間に合いました。ふう。

高知駅到着。今夜のホテルに荷物を預けた後、さあ何処へ行こう。今後の予定を考えるとやっぱここで桂浜やなあ。で、その前に自由民権記念館

なかなかの面構えの記念館でしたが、中身はぬるいっすわ。植木枝盛、中江兆民、黒岩涙香、幸徳秋水を擁しながらこの展示じゃね、気迫も思想も伝わらんでしょう。最終的に挫折してしまった運動ですから、まあアレなんですけどね。それよりなにより1階カフェBGMのカーペンターズが鳴り響いてまして、カーペンターズと民権運動はちょっと似合いませんよ。

気を取り直して桂浜へ。時刻表を見ると、ちょうどよくバスがやってきそうでしたんで、バス停で待つことしばし、ちょっと遅れてやって来ました。

が、しかし、乗っているうちに行き先がどうも違うような気がしてきました。高知の交通機関って車内アナウンスの声が小さいもんで、分かりづらいんですよね。気が付いた時点では既に取り返しがきかず、バスはニュータウンにて終点を迎えたのでありました。あちゃあ。

こうなればもう、体育館に直接向かうかと、バスの運転手さんに体育館への道を尋ねたところ、「あんさんの足やったら20分もあれば着くんとちゃいますか」とのこと。しかし私はどちらかというと方向音痴です。地図もありません。もうこうなりゃ・・・

タクシーにて桂浜へ向かうことに。ああ、桂浜~体育館はタクシーの予定でしたけど、行きまで乗る羽目になろうとは。だから田舎は嫌なんだ!がしかし、気を取り直していざゆかん竜馬記念館へ。

なんだかなあ。
知ってはいたんですけどね、手紙からなにから複製ばっかなんですよ。昨今の複製技術はホンモノと見紛うばかりのものですし、竜馬の手紙自体はたいへん面白かったんですが、現物のほとんどは京都国立博物館にあるとのこと。もうこりゃ京都に行くしかないですな。

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展望台より桂浜を見下ろす。

・・・外に出たくなるよなあ、これは。

途中までバスに乗ろうかと奔走しかけましたが、諦めました。タクシー。
こんな日ですからねえ、負けても「やっぱりそうか」ってなもんです。第2試合は第3セット途中まで観戦。さあ帰りますかとバス停に向かえば、目の前をバスが通り過ぎていきました。次のバスは1時間半後ですって。もうやってられませんわ。高知キライ。

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本日の夕食

左手前がウツボのたたき、右手前がクジラの刺身(臭さを消すために、わざと冷凍で食べるんですと)右奥は塩(かつお)たたき、真ん中がどろめです。なかでもウツボと塩たたきがメチャうま!でした。今日はじめてホッとしたひととき。いや違うな、さっき商店街の電器屋さんで店番のおばあちゃんとたいへん心温まる会話を繰り広げたんで、二回目。人はね、とてもいい人が多いです、高知。

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ここはとてもいいホテルです。

 

2008年11月 7日

土佐日記その三

お次、向かったのは佐川駅。

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司牡丹の製造所がある酒蔵の町ですが、お目当てはこちら。

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「青山文庫」

土佐出身の志士、田中光顕(陸援隊)に寄贈された資料をもとに建てられた図書館ですが(青山は田中光顕の雅号)幕末ファン垂涎の品がずらりですよ。宮内大臣を務めたこともあって、明治天皇の衣服があるのが凄いですね。志半ばにして倒れた志士の遺品や竜馬の手紙(直筆)などなど、しばし見入ってしまいました。京都市街地図も迫力ありましたなあ。

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裏庭を眺めながらしばし休憩、さてこれからどうすっかな。

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司牡丹さん直営店にてお酒を物色しました。最初は生酒を買う予定でしたが、試飲させてもらううちに、やっぱ普通のヤツのが美味しいよなあというわけで純米酒を2本ばかり購入。重たい...帰るまでに送らなきゃ。

ふたたび電車に乗るべく駅へ。出張中らしきサラリーマンスーツ姿軍団がたむろしていました。カッコ悪い会話になんだかなあと。電車の方は途中、駅の待ち合わせに10分以上も停車するのには閉口しましたが、なんとか伊野駅に到着、タクシーで仁淀川を渡って宿に無事到着。今日は温泉だよー。

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スーパーのお刺身にて夕食
手前がカツオで、奥が...なんだっけな、忘れた。スーパーの刺身ですら臭くないです。

「竜馬がゆく」を読みふけりながら就寝。

 

土佐日記そのニ

大急ぎで高知駅へ戻り、ホームへ駆け上がると一両編成の電車がポツリ。車掌さんに切符を見せると「あ、それは向こうのホームですよ」

うわわわわ、もう30秒切ってるよ~。これを逃すと次の電車は1時間後。そしてそれではなんのために予約したのか、努力が水の泡です。大慌てで階段を駆け下り、心臓をバクバクさせながら階段を登りきり、なんとか電車に飛び乗りました。胃は痛いわ汗だくだわで、周りを楽しむ余裕すらありません。

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アンパンマン列車のアンパンマンシートを予約しておったのです。
みどりの窓口で「アンパンマンシート」というのは恥ずかしかったんですけどね、車内はガラガラでした。

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車体はこんな感じです。

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須崎の駅で撮っていたら危うく電車が発車してしまうところでした。
ちなみにここ須崎は母方の祖母がその昔引き揚げて来たときに上陸した港でもあります。

乗ること1時間あまり、土佐久礼駅に到着しました。カツオだカツオだカツオだ・・・

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生カツオとトビウオの刺身をいただきました。
カツオに臭みがないのはすごいですねえ。美味しかったけど、市場はあんまし大したことなかったです。宣伝にやられてしまったか。

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高知って海と山が限りなく隣接してるんですね。目の前は海、振り向けば山!みたいな。なんつか閉塞感と開放感が同居してるとでもいいますか、ちょっと変わった土地かも。

ふたたび電車に乗り込み、慌しく戻ります。今度は鈍行、旅はやっぱり鈍行がいいですね。

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のどかな車窓です。

 

土佐日記その一

高知上陸。
機内では気圧の変化で顔が痛くなり、本も読めない状況でしたが、着陸後はケロリ。そして・・・暑いです。半袖シャツでもよさそう。空港バスを待っている間に東レバスが走り去り、そしてトヨタの選手がぞろぞろ通り過ぎていきました。車体?と思いながらよく見ると違う。ああ、バスケのアンテロープスですな。朝早いからか皆さん不機嫌そうです。

高知駅にて荷物をコインロッカーに放り込み、市街地散策へと出かけました。
最初にぶち当たったのは
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おお、「竜馬がゆく」の流れ通りやないですか。この人の暗殺から土佐の維新は始まったのですからね。てくてく歩き、ひろめ市場へ。さすがは三菱グループ始祖生誕地、キリンビール率が他地方に比べて多いように感じるのは気のせいでしょうか。

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なんかよく分からない煮こごりと茄子の煮物。ビールがえらく美味しい。

武市瑞山記念碑を横目に高知城を通り過ぎ、高知文学館へ。
土佐日記から西澤保彦へ(タック&タカチシリーズの舞台は高知)。探偵文学の祖でもある黒岩涙香(万朝報)、中江兆民、植木枝盛、幸徳秋水・・・地味ながら大きな足跡を残した人も多い土佐ですが、なんといってもここのメインは寺田寅彦。資料も充実してました。多才な人だとは聞き知っていましたが、凄い。物理学者としても名を為しながら、文章は漱石のお墨付き、絵も水彩から油彩まで玄人はだし、音楽はなんとチェロを演奏されたんだそうですよ。ちらちらと随筆を読んだことはありますが、これは帰ったら必ず読まねばな。

大急ぎで高知駅へと戻ります。

 

2008年11月 2日

浮世絵づくし

「江戸東京博物館に行かなくちゃ」

何をやっているのかも良く分かってませんでしたが、なにやら行かなくちゃいけなかったはず!という記憶だけを頼りに両国駅へ。博物館へと向かう途中、パシパシッと妙な音が聞こえてきたので見れば、国技館裏で学生相撲の選手さんたちがジャージ&褌姿にて四股を踏んでおられました。そういえば学生選手権だったっけか?初めて四股を生で見ましたよ。間近で見ると生々しいですねえ。通りすがりの外人観光客さんたちも興味深げでしたよ。

はいはい着きました。

ボストン美術館名品展
おーおーそうだ浮世絵だ、そうだった。
写楽の石部金吉を初めて生で見られるんだった!
と喜んだのも束の間、チケット売場には人、人、人...会場内でもずらりと人が並んでます。もはや絵を見てるんだか人を見てるんだか分からないほどの状態でしたが、なんとか人と人との間から覗きこみながら鑑賞。知ってる歌舞伎作品の絵だと、よりいっそう面白く見えますね。

しかし今回は絵そのものよりも、彫と摺の技術の方に目が行きました。畳の目から始まって、着物の柄や微妙な色合いなどなど、木版画でどうしてここまでのことが出来るんでしょうか。あらためて浮世絵の作業工程を知りたくなりました。説明DVD買いたかったけど、現金の持ち合わせが少なかったのでガマン。ああもうっ。

常設展は例によって江戸時代のジオラマと、大正~戦後にかけての展示をじっくり鑑賞。何度見ても息苦しくなります。戦争好きな方にはぜひとも見ていただきたいコーナーですね。

さあて、もうグズグズしていてもお金遣うばっかりだしな、帰ろうっと。
というわけで、すたこら東京駅へ。お腹も空いてましたんで、グランスタで駅弁を買ってビール買ってお金がヤバいぞ足りるか?パスモを利用しながらお買物。最終的に財布の中は100円を切っておりました。何度痛い目に遭ったら気が済むんでしょう。いいかげん旅行では現金を多めに持つ習慣をつけなければ。

駅弁探しに奔走していたら危うく乗り遅れそうになり、全力疾走でホームへ駆け上がる羽目になりましたが、無事セーフ。新幹線は飛行機と違ってこれをできるからいいですね。席が1番だったのでテーブルが広く、コンセントも使えます。やったラッキー。

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ネギトロアボガド丼(美味しかった!)

奥のは、例の小林しのぶさんがプロデュースされたという「もち弁」。当然ながら2つも食べられませんからね、こちらは帰宅後の夕食になりました。

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一人で食べるにはちょっと飽きちゃうかなあ。日本酒のアテにはいいかも。

ちょっと風邪気味?マフラー巻いて就寝。

 

2008年9月24日

補足

そういえば名古屋旅のメイン目的について書くのを忘れてました。

「ひつまぶし」

ちゃんと食べてきましたよ。

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ほらね。
映りがちょっと悪いのが難ですが、味は美味しかったです。

21日の試合後、運転手をかって出てくれた妹に連れて行ってもらったのですが、山奥にあるというのでどんな場所かと思えば、春日井からほど近くも遠くもない山間の住宅地ど真ん中。一人だったら絶対行かないだろうなーという場所に小綺麗なお店がぽつりとありました。薬味とお茶が出てきてから待つこと約15分。名古屋の悪口といつもの話で盛り上がっていますと、どどんと登場!

「ココのは量が多いから!」と力説されていたわりには大したことないかなーなんて思ったんですが、良く見ると鰻がみっしり。ゴハンとゴハンの間にも入ってました。
説明書きには「一膳目はそのままで、二膳目は薬味(あさつき、わさび、海苔)をかけて、三膳目は熱いおだしでお茶漬けに」とありましたが、最初にお茶漬けに取り掛かった御方が「・・・やっぱり薬味で食べるのが一番美味しい」ともらしたことに影響されて、残りメンバーはほとんどを薬味で食べてしまいました。確かにお茶漬けはイマイチでした。味が薄くなっちゃうんですよね。
柚子シャーベットをいただいてお腹いっぱい、ごちそうさまでした。

*****
その後、瀬戸焼センターにてちょちょっと物色した後、ふたたび名古屋市街へ。名古屋パルコにて「ナンシー関大ハンコ展」を見てまいりました。

   2008092108.jpg 絶妙な構図

生のハンコを見るのは初めてだったのですが、これって全てデザインカッターひとつで彫られてたんですね。てっきり電ノコのようなものも利用されているのかと思ってました。凄い精密さとそして速さだったんですねえ。圧倒。亡くなったのはまだ30代、ほんとうに早すぎる死でした。

いわゆる雑誌に載っているような有名人ハンコだけでなく情緒あふれるハンコもたくさんあり、見どころ満載でしたが、個人的に印象に残ったのは撮り貯めたカセットテープのインデックスに書かれた文字の几帳面さでした。すごく好きな字です。ハンコのリトグラフ(?)を購入しようかどうしようかと迷いましたが断念。やっぱり買っとけばよかったかな。

とらやのういろうを無事購入し、まだ早いうちに大雨の中を帰宅。

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