2010年1月18日

紙屑の灯

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冗談半分に「JALもマイレージもヤバいし、まとめて使っちゃうか」と思い立ったのはしばらく前のこと。予想を越えた事態にどうなることかと気を揉みながら、ムック選手が行くはずだった(かもしれない)オランダ&ベルギーを旅してきました。

現地では最後まで時差ボケから抜けられないなど、トラブルもそれなりにありましたが、なんとか無事帰宅。旅行レポは居酒屋トークに終わる可能性大ですけど、まあ少しくらいは書くかもしれません。

おやすみなさい。

2010年1月17日

15年

バタバタしてまして、間があいてしまいました。

週末のVプレミアホームゲームは所用で見に行けず、バレーネタもこれまたちょっとお休み。

思うこと是多々ありますが

本日は黙祷。

2010年1月15日

ブリュッセルにて

ベルギービール飲み比べ
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これが全部で1,000円ぐらい。安いというべきか、日本が高すぎるというべきか。

ムール貝第一弾
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美味しかったっすよ。日本だとなかなかこんなには食べられませんからね。ムール貝なんて山ほど取れてそうなのになあ。

2010年1月14日

コンセルトヘボウ

オランダといえばアムステルダム、アムステルダムといえばコンセルトヘボウ。日本で有名な海外オケといえばウィーンフィル、ベルリンフィルあたりが二大巨頭ですが、私が一番好きなオケはこのアムステルダム、いやロイヤルコンセルトヘボウなのです。オケはめったに聴きに行かないのに、ここはたっかい高い日本公演も聴きに行きましたもの。

そういうわけで、この旅行にあたって諸々の準備に先駆けて調べたのはコンサートスケジュールでした。おーあるある、ベートーヴェンのVn協奏曲とシベリウスのTweede...2番かな?指揮は客演のテミルカーノフ。オランダでシベリウスというのもなんですが、月末の定期も演目はシベリウスのVn協奏曲ですから、1月のコンセルトヘボウはシベリウス月間なのかもしれません。ちなみに定期のメインはラフマニノフのTweedeだそうで、あーラフ2よりはシベ2の方がいいな。残席わずかでしたが、なんとか2席購入。

*****

さて、まずは下見、といってもホテルはホールの真裏ですから、出ればそこはコンセルトヘボウ楽屋口です。自転車いっぱい。

20100114a0.jpg(これは翌朝写真)

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日本にもあまた音楽ホールが存在しますが、さすがに格が違いますなあ。夕食をとる店を探していると、近くに楽譜屋を発見。

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せっかくなんだし何か買う楽譜なかったかな...あ、「わが祖国」のスコア、あれは輸入版しかなかったはず。日本で買うよりは安いかも。スコアコーナーを探してみると、2「モルダウ」と6「ブラニーク」がありました。店員さんに値段を聞いてみたところ、モルダウのスコアを店内のあちこちにあった機械にかざして「10ユーロだね」。ああこれはバーコード読み取り機だったのですか。よく分かりませんが、法外な値段ということはないでしょうし、お買い上げ。

お目当てのレストランは満席でしたが、少しはお腹に何か入れておかねば。お得意のスーパーにてハイネケン(ちゃんと5.5%のがありました)を買い、ホテルにて一眠りすることにしました。開演は20時15分ですからね。日本もこれぐらいの開演時間だと平日公演に行ける人が増えるでしょうに。

きっかり1時間後に目を覚まし、さあ行きましょう。まずはチケット引取りです。どうやら引換証と間違えて領収証を持ってきてしまったようですが、なんとか無事にチケット発券完了。ついでに当初行こうと思って買ってしまった月末公演のチケットも引き取り。はて、どうしましょうかね。

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チラシコーナーを覗いていると、たくさんのチラシの中にひときわ輝く冊子が。見れば2009-2011にかけて行われるマーラーチクルスのご案内です。行きたいなあ。

20100114t1.jpg←右が表紙

20100114t3.jpg ←曲ごとにユニーク解説

タダとは思えぬ豪華冊子、全部載せられないのが残念です。これとは別に今日のプログラムも購入しましたが、全てオランダ語。読めんよ!

オーバーを預けて(うっかりチケットを入れたまま渡してしまい、取り返しに行く羽目に)ホールに入ってみると...おぉぉ、段々畑のオーケストラ。私は一階席の最後方なのですが、オケそのものがかなり高い壇上にあるので見えない心配はなさそう。観客の方々は全体的にやはり年配のお金持ちが多いですね。チケット代も安くはないし、日本も似たような感じですが、少し違うのは、ここが何だかちょっとした社交場となっているらしきところでしょうか。席の離れた母と別れて座席に着きました。

時間になりました。拍手の先を見ると、階段を降りてくる指揮者とヴァイオリニストの姿が。うぉーカッコ良い~!(でも高齢指揮者には厳しいホールです)

〇ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団コンサート
指揮:Yuri Termirkanov

・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
Vn独奏:Vadim Repin
・シベリウス:交響曲第2番ニ長調

ベートーヴェンはCDを買って予習はしたんですが、あまり派手さがないわりに粗は目立ちやすいという古典の典型のような曲なんですよね。聞かせどころの少ないこの曲を選ぶところが凄いっちゃ凄いんですが、1楽章出だしのオーボエのまあウマいこと。そしてファゴットにこんな音が出るとはね。まるでホルンかと思いましたで。ただ吹くだけの楽器やないのね。「われもわれも」とがなりたてるわけでもなく、管楽器のセクションバランスがものすごくいいです。あと目に付いたのはコントラバスの異様なまでのカッコよさ。ホール効果もあるのかもしれませんが、凄い響きです。皆さんでかくてフレンチボウなので、まるでチェロを弾いているかのようでした。こんなに段差がついていると、弾く姿が良く見えて面白い。

ヴァイオリンのレーピンさんは3度の上昇下降形が少々不安なピッチだったかな。これを完璧にこなすのは至難の業でしょうが、1楽章終了後ちょっと観客がざわついたのは、そのあたりだったのかどうか。音は高音がきれいでしたねえ。ちなみに3楽章カデンツァはクライスラーのオール重音バージョン。これを練習し過ぎてほかの箇所をあんまりさらわなかったんじゃないかと疑うほどに、むちゃくちゃうまかったです。音も外さず、感動ほろり。つくづくヴァイオリンって難しい楽器よなあ。

休憩中、ドリンクバーを覗いたのち、母の席を観に行くと、なにやら両隣のご婦人方に話し掛けられたそうで、適当な返事をしつつ楽しんでいる模様です。やれやれ。

さてさて、メインのシベリウスです。オケの人数もぐっと増えました。

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いきなり冒頭の5音でハッとさせられまくり、つかみバッチリ。音が前に流れてます。ああ、指揮者の先生方がよく仰る「ベクトルのついた音」ってこういうことなのかと生まれて初めて実感。出た音というものは絶対に止まらず、後には帰らないのだ―と。

さきほどの管楽器はもちろんですが、弦楽器もまとまりようが凄いです。ヴァイオリンが上手いのは名門オケの必須条件で、もちろんここも例外なく素晴らしかったのですが(日本人もいらっしゃいました)、それだけじゃない、一介の弦楽器奏者に至るまで、全員の音に対する想像力、創造力そして責任感がケタ違いなんです。それだけオケにも自分にもプライドを持っておられるのでしょうし、その集合体だからこそオケとしての共通認識もしっかり築けるのだろうと感じました。

2楽章ではピチカートだけでこんなに音楽を、メロディーを語れるのかと驚愕。ピチカートに対する認識を改めました。こないだブラームスの1番をやった時、師匠にピチカートを物凄く注意された意味がまたここで分かりました(遅いよ)。もっと真剣に練習せなあかんね!しかしまあこんな良い音のピチカートがこれまた弦楽器全体でタイミング揃うって、一体どんな合わせ方してはるんやろか?

そしてここでも再びコントラバス、凄い迫力です。これぐらい上手かったら「チェロはコントラバスの上に乗っかる感じで」といつも言われる言葉も心底納得ですし、そう弾いてやってもいいです。つーか、チェロ要らんのちゃうかとさえ思ってしまいましたわ。ここのオケ、チェロも普通に上手いのに、他のパートがウマすぎる特A+++クラスなので、特Aクラスレベルではまるで下のようにさえ見えてしまいますね...かわいそうに(超余計なお世話)。しかし、弦楽器全員があの早いパッセージを完璧に弾き、そして合わせることって可能なんですねえ。わたしゃシベリウスの細かいパッセージなんて誤魔化すこと以外考えたことなかったですよ。低レベル感想でごめんなさい。

3楽章から4楽章にかけては、盛り上がりとダイナミクスのつけ方が面白かったです。曲全体の構成がしっかり頭に入ってて、なおかつ常に先を意識してないと無理だろうなと思わせる指揮と演奏でした。何度目かのテーマでとうとうクライマックスに達しても、弦の音が汚くなったり金管の音がへたったり割れたりなんかしないのです。ああ美しや。当たり前だと言われそうですが、プロオケでもシベ2の4楽章で金管が潰れるのは珍しくないですもん。技術だけじゃなく、気力も体力もないとつとまりません。

終演後はスタンディングオベーション。これは恒例のようですが、このメンバーでこの演奏だと、奏者ごとに一々挨拶する長々しいカーテンコールなどまるで不要です。全員がソロの自覚持って演奏してるんですから。実際、オケ全体に対する拍手が2,3回続いてあっさりとコンサートは終わりました。アンコールももちろん無し。いいねえ、理想です。

はたしてこれがシベリウス演奏としてふさわしいものだったのかどうかは分かりませんが、コンセルトヘボウサウンドは存分に味わってきた...と思います。

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そうそう、手元の余りチケットは母の発案により、母の隣席ご婦人'sに差し上げました。恐縮されながらも大そう喜ばれましたよ。別れ際には「Enjoy your journy!」と。そして終演後も結局レストランには入ることが出来ずでした。やっぱり予約しとかなきゃダメですね。まぁ明日からはベルギーなんだし・・・とはいえ痩せますわー。ビール飲んでちゃムリかもしれませんが。

お名残惜しく

コペンハーゲン行きの電車はお昼前ですから、その前にちょっくらお散歩&買い物を。

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町の中心を流れる川のほとり

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犬の足跡がいっぱい!

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そういえば、昨日、体育館の全景を撮るのを忘れてました。

スーパーでごちゃごちゃとお土産を買い求めた後、母が「布を買いたい」というのでインテリアのお店を覗きに。10時開店だったようですが、開けていただきまして申し訳ない。残りスウェーデンクローネを吐き出して、布(マリメッコ含)を3種類ばかり購入。はてさて、これにミシンをかける日は来るんでしょうか。

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Ängelholm駅

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さよなら〜

コペンハーゲン経由でアムステルダムに戻ります。

2010年1月13日

また会う日まで

18時をまわり、テレビのインテリア番組も一段落しましたので、私はそろそろ出かけますか。迷いようもない道をてくてくと歩き、おぉ、ここですね。

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一瞬、入り口が分からずウロウロしてしまいましたが、ありましたありました。先日以上にアットホームな受付で60SEK払い、ついで通りがかりのロト売りにロトも1枚買わされ。
「きっと1時間後に大金を稼いでいるよ!」
「だといいけどね!」
マッチデープログラム(というかシート?)っぽいものをもらい、中に入りました。

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こないだのKatrineholm GPカップ

試合まで1時間を切ってますが、両チームともストレッチタイム中。さてどこに座ろう。観客ゾーンが狭いのは構わないんですが、目の前にデカい柵があるので相当見づらいんですよね。かといって1階ボックスは目立つからイヤだし、立ったままというのもなあ。仕方ない、ひとまず相手ベンチ前に腰をおろすことにしました。どうせ相手チームの応援はほとんどないでしょう(←そうでもなかった)。しばらくしてEngelholmさんは練習開始。Gislavedさんはその後も歓談ストレッチを続けていましたが、ようやく動き始めましたので、私もEVS側に移動することに。

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全部こんな感じになってしまうので、今日の写真は諦め。

前回は遅刻しちゃったので、試合前練習を見られなかったんですよね。そうそう、これには映ってませんが、相手チームさんのトスボールを上げてた人がなぜかショッキングピンクのスカートをはいてらっしゃってですね、なぜスカートなんだろう。今考えると、これがこの試合最初の?でした。

Engelholmさんの試合前練習内容は大まかには日本とそう変わらなかったように思います(ムック選手加入で変わった部分もあるのかもしれませんけど)。ただ、スタメンと控えは基本的に別々のようで、初めて見たおてもやん風の控えセッターさんに至ってはヤバイとしか言いようがなく、ちょっと唖然。腕の伸びきった感じは日本の某セッターさんに似てなくもないですが、ボールはあちらこちらにそれまくり、リーグレベルからも程遠いじゃないですか。こりゃセッター交替が無いわけです(サーブは良かったですけど)。メンバー表を見ると他にEngelholm出身選手が3人ばかり。Bチームから上がってきた選手さんでしょうか。若い選手(高校生?)が多いというのはこういうことでもあったのですね。となると普段は対等なAB戦も難しいのかもしれません。
(※↑ちょっと訂正しました)
端でひっそり眺めていたのですが、Tina監督に目ざとく見つけられて手を振られてしまいました。どうもどうも。

試合DJ(言うまでもなくKimme Rosenqvistさん)のコールで選手入場、そして試合開始です。

Engelholm vs Gislaved
(3-0)
25-16
25-15
25-19

なんしか相手の守備がボロボロで、EVSは打てば決まるといった印象。今日あらためて気付いたんですけど、ムック選手はけっこうブロード攻撃を使ってますね。今年のテーマは二段とブロード(と英語)なんでしょうか?センター線は基本的に#6Minni選手、#12Jen選手、#14Gabrielle選手の三枚を併用する形ですが、タイプは三者三様。一番計算できる(ように見える)のは#12Jen選手、細くて可愛いカナダ人さんです。#6Minni選手はちょいと気持ちにムラがあり、#14Gabbi選手もこれまたプレーにムラがあるけれど、よく動く選手さん。今日は格下相手とあってか3番手#14Gabbi選手が1試合通じて起用されていました。

先日、私がいいなーと思った裏レフト#16Sara選手は良く見ると、わりとこれはブロックに捕まりやすいタイプなのではないかしらと。打点のせいか打ち分けの問題か、そこまできちんとは見てなかったのですが、打数のわりに決まりません。打ち屋の#5Andrea選手と#7Whitney選手については今日は印象に残らず、どちらかというと#5Andrea選手の方が決めてくれる感があったかなあという程度でした。

不思議だったのはリベロで、#1Lena選手と#3Ida選手の二人がリベロユニだったのですが、何時の間にか交替してた気がするんです。こちらのローカルルールではリベロ交替は自由なんでしょうか。試合前練習ではいい「スパイク」を打ってましたが、リベロとしては#3Ida選手はイマイチ。といってLena選手がむちゃくちゃ上手いのかというとよく分かりませんが、わりと積極的にオーバーキャッチされてたような。まあしかし、こちらはリベロというと佐野さん基準なわけですから...。

試合は第1、第2セットこそさらっとEVSが先取したものの、第3セットになるとモチベーションが下がってきたのか(あ、コーヒータイムはなかったです)Gislavedさんに1点2点と先行を許す形になり始めました。相手さんはハナから勝とうという気持ちが少ないようで、点数が入るたびに大喜び。対するEVSさんはビハインド状態が続いても大丈夫大丈夫といった面持ちです。実際大丈夫なんでしょうけど、呑気なアタッカー陣に対してムック選手はだんだんとイライラし始めました。ヤバいことになる前に早くケリをつけたいんだろうなーというプレーもしばしば。スコアでムック選手の打数が増える原因はこの辺にあるのかもしれません。結局は最終盤の#6Minni選手連続サーブで勝負あり。さっくりとEngelholmさんがストレート勝利をおさめました。MVPはムック選手、賞品はいつものように地元フラワーアレンジメントさんによるオシャレな花束でした。

ということで、国内では強力な、しかし波もあるチームを操るPassareムック選手ですが、ちょっと気になったことがあって、このチームだと必然的に速いトスを上げる機会が少ないんですよね。速いバックアタックに至っては皆無に近い(これはSpringsでもフォフィー選手以降は打てる選手が少なかったですけど)。ああ、ファンが焦ってもどうしようもないとはいえ、このままムック選手のプレーが知られることなく終わってしまったらどうしましょう。自打球が天井に当たるとアウトという小さな体育館で何度となくそんなシーンを目にするうちに、ちょっとだけ考え込んでしまったのでした。もちろんムック選手が渾身ツースパイクを決めて、観客席から一際大きい歓声が上がったときには我に返りましたけどね。や、感謝の気持ちを忘れるな、私。

試合後は前回スーツケースに入ったままで渡しそびれたものがあったので、ちょろっと手渡し。なんだかレベルの低さを気にしておられたようでしたが、いや、これはこれで面白かったですよと。その現実、現状によって見えてきたものもあったわけですしね。今日もお疲れ様でした。これからもお体にはくれぐれもお気をつけて下さい!

体育館から出ようとすると、ファンらしきおじさんに声をかけられました。

「君はわざわざこの試合を見るために日本から来たのかい?」
「そうですよ!」
「チームのファン?それともムックのファン?」
「ムックのファンで、チームとしてはムックが前に所属していたチームを応援してます(そこまで正直に答える必要もなかったんですけど)」
「こんな小さなリーグだけど、ムックのように偉大な選手が来てくれて嬉しいよ」
「アイスホッケーやサッカーに比べるとバレーは恵まれてないですよね(compareといおうとして間違ってprepareと言ったことに後で気付いた)」
「確かにそうだ。でもムックはほんとにamazing playerだよ!また試合を観においでよ。今度はアレンジするから(何を?良く分からなかった)」
「できることならまた来たいですよ」

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・・・あ、ロト見るの忘れてた。

そしてÄngelholmへ

朝食をとっていると突然周りが停電。なかなか復旧しなかったのですが、ホテルも客も騒ぐでもなく落ち着いたものです。とはいえあまり暗いところで食べているのものなんですし、明るい隣の部屋へと移動。食べながら辺りを見渡すと、この部屋は調度品がものすごく可愛い。それにしてもなんてクリスマスの好きな国なんでしょう。もうこれは一大イベントという域を通り越して、一つの文化であり、冬の心のよりどころなんでしょうね。しかしブレーカー騒ぎのせいか、私の好きな酢漬けイワシが補充されなかったのは残念でした。楽しみにしてたのに。

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ガラスのオーナメントがキレイでした

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かわいいっしょ?

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椅子もほら・・・ボタン!

チェックアウトを済ませて駅へと向かい、お久しぶりの型の電車に乗り込みました。降車駅はÄngelholmですが、電車の行先はコペンハーゲン。そうか、前回スウェーデンに来た時、ベクショーからコペンハーゲンに向かったのもこの電車だったんだ。近くには寝台電車も止まっています。ああ、これにも乗ったなあ。あの時は夏真っ盛りでしたけど、やっぱり北欧は冬にも来ないとダメですね。

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手前から2つ目のチューブっぽい電車です

車内では今日もあちこちで「おしゃべりなたまごやき」状態が続きます。ここにきて母曰く「もしかしてスウェーデン語って文章に単語が多かったり長かったりするんちゃうの?」と新説を打ち立てました。はー、どうなんでしょう。特別単語が多大っちゅうことはないでしょうけど、日本語のように省略はしにくいのかもしれませんねえ。

今回はX2000ではありませんでしたので、車内インターネットもなく、何度も停車を繰り返しながらお昼前にÄngelholm駅に到着。なんともかわいい駅です。南に降りてきたせいか少し暖かいような気もします。地図を確認して歩き出そうとすると、バスを待っていたらしきお兄さんが近づいて来られ「May I help you?」ここのホテルに行きたいんだけど...と地図を見せると「OKOK、この道で合ってる。まっすぐ行って、ここで右ね」
この人に限らず、スウェーデンには親切な人が多いです。そういや飛行機で隣に座ってたインド人さんも「スウェーデンはほんとに良い国だよ」と言っておられましたね。「情けは人のためならず」私も日本に帰ったらもう少し親切になりましょう。

橋を越えて川を渡ると町のCENTRUM地域ですが、格別大きなショッピングセンターがあるでもなく、小さめの店がゆるりと続くスウェーデン版商店街といった感じです。平日昼間になぜこんなに人がいるのやら。夏場は川や海を中心としたリゾート地でもあるようで、中心部にはツーリストインフォメーションもあるのですが、冬場は当然川は凍り、静かな住宅地。このデカいスーツケースは浮きまくりです。

ホテル発見。お向かいには我らの味方?「SYSTEM BOLAGET(酒専売店)」の看板が。おぉよしよし。レセプションは二階とありますが、表玄関にロックがかかっていて入ることができません。ホテルインターホンを押してみましたが、シーンと無反応。まだチェックインには早い時間だとはいえ、ここで留め置きされるのは困ったなーと思っていると、中から住人が。ひとまず中に入ることができました。エレベーターで二階に上がってみると、レセプション窓口にはシャッターが下りたまま。いっそ書置きして荷物を置いていこうかしらなんて思い始めたころ、近くのドアが開いて寝起きっぽい顔の女性が顔を出しました。「チェックインは14時からよ」「荷物だけ預かってもらえるかしら」「もちろん」てなやり取り後、お隣のダイニングルームに荷物を置いて再び外へ。ひとまずこの荷物さえなければなんとでもなります。

毎日朝食だけはしっかり食べてますから、空腹ではなかったのですが、やっぱ寒いですしねえ。店を探しながら町をぶらぶら。愛しのスーパーマーケットも発見。明朝にはコペンハーゲンに経ちますから、スウェーデンは今日がラスト、となるとお土産類はここで買わないとね。下見を兼ねて入ってみると、全般的にストックホルムのスーパーよりお値段お手頃です。こちらのスーパーは手ぶらだとレジを抜けづらいので、リンゴンベリージャムと「カッレくんのキャビア(チューブ入りのタラコ、けっこう便利)」を1本購入。

「ここはヘアサロンが多いね」「ピザ屋も多いよ」なんてな会話を交わしながら、ようやくカフェをみつけて腰をおろしました。良く分からないままBAKED POTATIとかいうものを注文。ベイクドポテトが付け合わせで付いてくるのかと思いきや、その逆で、大きなベイクドポテトの中に具が入っているというものでした。しかも、中の具を2種類頼んだつもりが間違って伝わり、イモが二つ...デカい(20cmぐらいあります)

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母はビールを、私はシードルをお願いしたところ、カールスバーグは二種類あるようで、適当な方を指さすと、店員さんは「OK、Hofね?」・・・ん、今Hofって言いました!?慌てて「Hofダメ!EXPORTください!」ああ危ない。そして私のシードルはアルコール入りでした。アルコール抜きのシードルは普通にアップルサイダーでよかったのでしょうか。いやまあアルコール入りでも構わないのですが。

巨大イモと格闘してますと、早くも諦めモードの母は観察モードに入り、「ここはストックホルムに比べるとちょっと太った人が多いし、人種もいろいろやねー」と。都会と田舎の差といってしまえばそれまでですが、国境も近いですし、あとはやっぱり収入の差なんてのもあるのかもしれませんね。イモの方は相当頑張ってみたのですが、すべてを食べきることは出来ず、少し残して店を後にしました。

今日の試合のチラシ
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何のお店かはよく分かりませんが、ドアに貼ってありました。そういや今回の旅行中唯一見かけたチラシですな。

おっもう14時だ。SYSTEM BOLAGETでビールを物色してみると、TUBORGがありますね。デンマークに近いからかな。あと、ワインの商品説明に一々可愛い絵がついているのも発見しました。近くに絵の一覧表があったので、数えてみるとその数15種類。お肉だけでも鴨、豚、牛、羊、トナカイと4種類あります。一覧表を店内で撮影すると怪しまれそうなので、絵のついたカタログをもらってきました。
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EU加盟後は小売店でも酒の購入は可能ですから(ただしビールは低アルコールのものばかりでした)このシステムの有効性は今一つ分かりませんけど、この絵からすると、スウェーデンには密かになかなかの食文化と酒文化があるということなのでしょうか。スウェーデン料理の店はあまり見かけないんですけどね、寒いから外食が少ないのかなあ。

ホテルに戻ってチェックインを済ませ、部屋でのんびりとテレビを眺めていると、インテリア番組が流れ始めました。衣食住ではダントツで住への意識が高いとされるお国だけあって(デパートのインテリアコーナーも充実していますし、街の小さなお店でもセンスのいい商品が多いです)やることが半端ありません。テーマはお家のリフォームだったんですが、自力でそこまでやりますかということに驚くと同時に、女性スタッフの働きっぷりにも目が点。日本だったら絶対にその作業は男性だよなあということも女性がバリバリやってのけてます。こちらではどんな場所でも女性職員の割合が高いことは実感していましたけど、権利主張する以上、可能な限り同等の義務をこなすことが常識になってるんでしょうかね。現実問題、税率の高い国ですから共働きじゃなきゃキツいのかもしれませんが、たくさんの人が働き、たくさんの税を納めることは理想の一つのカタチではありますね。

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ここに来るまで知らなかったんですけど、住宅産業にちぃと関わっている母にとってスウェーデンハウスというのはちょっとしたライバルで、そしてそのスウェーデンハウスのコンセプトとは「家は窓から」であるらしいんですね。三重窓が防寒断熱(防音)の役割を果たしており、そのためには必然的に壁も厚くなり、窓際に物を置くスペースが生まれるんですと。なので?こちらの窓を見ていると楽しいです。そうそう、煙突(=暖炉があるということ)も必須。家には文化が詰まっているのですね。

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まだ夕方なのですが・・・眠い。どうも今回は時差ボケがきついのです。行きの飛行機はビジネスクラスも考え物ですな。機内では寝ない方がその後ラクな気がします・・・ひとねむり。

2010年1月12日

Ishockey

スウェーデンに来るにあたってはバレーボールと、そしてもう一つ観たいものがありました。それは・・・アイスホッケー!

出来ることならナショナルチーム戦あるいはÄngelholmのチームRögleさんの試合を見たかったんですが、リーグ日程を調べると、Rögleさんの試合は木曜日ですし、しかもこのRögleさんはEngelholm volleyさんと違って弱いらしい・・・ということはともかく、今回の旅程で私が観戦可能なのは、この日ここヨーテボリで行われる1試合だけだったのでした。Stockholmから水曜日の試合があるÄngelholmへは飛行機で行くことも可能ですが、電車で向かい、ヨーテボリ経由&一泊すればアイスホッケーも観戦できる!一石三鳥ではないですか(私にとっては)。

対戦カードはFrölunda HC - Brynäs IF、スタジアムはScandinavium、ホテルからも頑張れば歩ける距離です。トラムに乗るつもりですが、帰りは歩こうかな。

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「リンクは寒いらしいから、カイロをたくさん持っていったほうがいいよ」と、どこで仕入れたのやら分からぬ母の言葉にカイロを2つばかり持ち、じゃあねとホテルを後にしました。駅前でようやくやって来たトラムに乗り込むと、周囲のほとんどはアイスホッケー観客の模様。一体どこで乗車券を買えばいいのかとキョロキョロしてみましたが、まったくもって分からず、そうこうするうちにトラムはScandinaviumに到着してしまい、降りてみればトラムはさっさかと発車、はからずも無賃乗車となってしまったのでした(他にも同類がたくさん居そうでしたけど)。

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どこからこんなに人が?こないだのバレーの試合がウソのよう・・・なんてなことはさておき、入場券を買わねばなりません。ダフ屋っぽい人がたくさん居ますが、さすがにトルコの二の舞はしませんよ。とはいえ窓口に並び、イケメン兄さんに「どこの席がいいの?」と聞かれると、はてさて・・・まったく分かりません。初観戦でルールも知らないんですからね。悩んだ末「一番安い席を一枚ちょうだい」と、まるで子どものような返事をしておりました。100SEKというと、1,500円弱というところか。バレーが60SEKでしたから、まあそんなもんですかね。グッズ売場も覗いてみましたが、チームカラーが赤と緑、インディアン...どうもそそられませんでした。

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しかし、この席はどこなのでしょう。マッチデープログラムを買おうか悩みながら、配られていたスティックバルーンをもらい、そしてスタジアムの座席表を眺めてみましたが、やはり分からず。チームブースっぽいところに居た人を捕まえて聞いてみると「そこの入り口を入って右よ」とのこと。なんとざっくりな。絶対わからんだろうなと思いながら入り口近辺をうろうろしていると、ゲーム前アトラクションが終わり、スウェーデン国歌が始まってしまいました。おお、ひとまずその場で脱帽です。つかやっぱり国歌なのね。なにやらチームカラーの衣装を着たおじさんが朗々と歌っておられました。初スウェーデン国歌は良く分かりませんでしたが、きっとまたバンクーバー五輪で聴く機会があることでしょう。

さてさて、再び探索です。座っていたおじさんに再度確認。ああ、それは前だよと。さらにもう一人に確認した結果・・・あら、(ほぼ)最前列ですか。バレーと違ってホッケーの前列は良い席じゃないのね。

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見える景色はこんな感じ。ひとまず臨場感は凄いです。

Frölunda HC - Brynäs IF
(1-3)
0-1
1-1
0-1

ゲームが、ホッケーがどーのこーの言う以前に、目の前でガタイ良すぎる選手が前にも後ろにもスケートで自在に滑り(当たり前ですが)スティック振り回し、そしてガッツンガッツン体当たりするんですから、終始その迫力に押されっぱなしでした。「ホッケーはパックが見えないよ」と聞いてましたが、さすがに最前列だと見えることも多々ありました。でも、それを追ってるだけではゲームは掴めないんですよねー。選手も驚くほど大量にコロコロと入れ替わりますし、あんな交替方法でうっかり間違えちゃったりしないんでしょうか。プレーの良し悪しはよくわかりませんが、どうもホームFrölunda HCは拙攻が目立ちます。なので、BACKを務める#4Kristian Kudroc選手中心に観ることに。

攻めも守りもどこからともなくスーッスーッとラインが出来ていくのがカッコいいですね。キーパーがマスクを外すと顔ちっちゃ!パックはどこまで自在に操れるものなんだろう?審判さんはプレーを見るだけじゃなく、スケーティングも出来て、かつ衝突から身を守る敏捷さもなくちゃいけない。これまで見てきたスポーツの中では一番過酷だなー。だんだんと寒くなってきた足をカイロで温めながら、アホなことばかりを考え続けておりました。

第1ピリオド後、休憩が始まると整氷開始。そうか、休憩はそのための時間でもあるんですね。ツルンツルンになったリンクの上ではジュニアチームの紅白戦が行われました。女の子も混じってます。そういやこちらでは女子リーグもあるんですよね。思った以上にコンタクトスポーツですから、男子の試合の方が面白そうですけど。

そうこうするうちに第2ピリオド開始。ようやく1点を返し、得点シーンを見られただけでも今日来た甲斐はあったというものですが、喜んだのも束の間、追加点を入れられてしまいました。うーん、ゴール前展開を見てると勝ちそうな雰囲気がないなあ。第3ピリオド終盤、ダメ押しの1点を入れられたところで席を立つ人が続出しはじめましたので、私も席を立ちました。

今日の試合は中の下チーム同士の対戦ですが、これ、上位だとどれぐらい穴のない攻守を見せるんでしょうね。日本に帰ったらちょいと見てみなくては。

トラムは混んでいるのでしょうし、またも無賃乗車になってはイヤなので、地図通り歩いて帰ることに。しばらくすると昼間歩いた道に辿り着きましたので一安心。無事ホテルに戻ることができました。治安が良い国っていいですね。

そういえば今日のマッチデープログラムを買いそびれてしまい、ものすごーく後悔する羽目になりました。旅先で悩んだものは「買うべし」ですな。

港町Göteborg

予行演習通り、地下鉄にてStockholm中央駅へと向かいました。電車の時間まで少し時間がありますし、近くの市場を観に行くべく荷物をコインロッカーに入れることに。今度はちゃんと両替機で硬貨を作って投入してみましたが、どうにも上手く行きません。母が通りすがりのおじさんに尋ねたところ、老眼鏡を取り出したおじさんの説明を聞くうちに、これまた通りかかった係員らしき女性に「こっちよ!」と連れていかれました。たしかに「近日移転」とは書いてありましたけど、どうやら近日は今日であるらしき模様。

「近代的コインロッカー」
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ところがこのコインロッカーの使い方がよく分かりません。説明はスウェーデン語とデンマーク語しかなく(マニアックな!)、悩んでいる内に一回分(50SEK)を失ってしまう羽目に。えええ!ためしにデンマーク語をタッチしてみると、あら分かるじゃないですか。つかこれは英語では・・・?
無事に荷物を放り込み、1時間以内であれば乗り降り自由の地下鉄に乗って市場があるらしき場所へと向かいました。しばらくのち場所は見つけたのですが、店はほとんど出ておらず。冬はやっぱダメですか。預け損だったねーと言い合いながら徒歩で駅へと戻ったのでした。

「ストックホルム中央駅」
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指定の座席は逆向きでしたが、まあしょうがないね。では私はしばしPCを、母は別の席へと移って車窓から見える家々を熱心に眺めておりました。

途中、電車は雪のKatrineholm駅に停車
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X2000では申し込むとインターネットが使えます。今回は結局申し込まなかったんですけど、SJの画面には繋がるので

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「今、電車はKatrineholmに居るよ」と教えてくれてます。

3時間かかって電車はスウェーデン国を横断していきましたが、途中、吹雪を抜けていく中で遅れが生じたようで、アナウンスがしょっちゅう流れたんですが(もちろんswe語)、ペラペラと喋るわりにはどーも大した事を言っている気配がない(そういえば一昨日のKLMもそうでした)。そしてお喋りといえばですね、電車内でもあちこちでお喋りが飛び交っていたのですが、そのほとんどがケータイで、何をそんなに喋ることがあるのかというほどに、老若男女喋る喋るよく喋る。あんたらは「おしゃべりなたまごやき」か!と思うほどにです。スウェーデン人はおしゃべりなのでしょうか。いや、私も普通におしゃべりですが、どうもその範囲を越えた人が多いのですよ。

大騒ぎしたわりには大した遅れもなくGöteborg駅に到着。ストックホルムが日本でいうところの東京なら、ここヨーテボリは大阪なんて聞いてましたけど、もっともっとのどかです。地図を片手に一瞬迷いかけましたが、無事ホテルに到着。大き過ぎず小さ過ぎず良い感じです。あまり疲れもありませんでしたので、さっそく散策へと出かけました。道中なにやらテレビ撮影のクルーを発見。背中にはSVT(スウェーデン公営放送)の文字がありましたが、ドラマかな?

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「ヨーテボリ美術館」(横にコンサートホールも)

なんとも北欧っぽいというのか、ちょっと暗めの絵が多かったです。そもそもお目当ては併設のハッセルブラッドセンター(写真ギャラリー)だったんですが、これがなんと工事中で・・・しくしく。そう、ここヨーテボリにはあのハッセルブラッドの本社があるのですよ。楽しみにしてたのになあ。

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博物館からヨーテボリ市街を見渡す

仕方ない、じゃあ工芸博物館に行きましょう。あれ、ここは映画館?チェロの写真のポスターがあるなあとよくみれば「okuri-bito(おくりびと)」!なんとまあ、こんな所でお会いしようとは。工芸博物館に着き、チケットを買おうとすると様子が変です。人々がチケットを買わずにゾロゾロと入っていきます。もしや今日はタダ?

確かにタダだったようなんですが・・・物凄い人込みで、展示物をまったく見られない状況。こりゃムリだ。表に出て見ると「ヨーテボリ映画祭」の文字がありました。ああ、そういえばガイドにもそんなこと書いてあったっけか。どうやらこの建物でもイベントがあるようですね。さっきの「おくりびと」もその一環でしょうか。

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駅前に戻り、市場をふらりと覗いた後、もはや慣れ親しんだ感のあるAHLENSにてお惣菜のお買い物。

「変な夕食」
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左手前にあるクリームのはさまったお菓子っぽいやつ、これ、スウェーデン各地で見かけるもんで気になって買ってみたんですけど、パンもクリームも甘くないのですよ。下のパンにはアーモンドペーストが塗ってあり、パンとクリームにはシナモンじゃない、何か香辛料的なものも入ってて(カルダモンらしい)お菓子ともパンともつかぬ感じです。決してまずくはないんですが、変わった食べ物ですね(注*。
あ、スモークサーモンは普通に美味しかったですよ。

さて、私はそろそろ出かけなければ・・・。

注*)どうやらこれ、Semlaという季節限定のお菓子らしいです。わたしゃあちこちで「Fica」の文字を見かけるもんですから、Ficaという名前かと思ってたんですが、Ficaの意味は「お茶」、お茶のときに食べるお菓子ということのようですね。

2010年1月11日

In Stockholm

本日はストックホルム観光DAY。月曜なので私の好きな博物館や美術館はこぞってお休みですが、その手のものをあまり好まない母にとってはあまり関係がないことで、今日はショッピングをメインに街を歩くことにしました。

フロントに荷物を預け、第一関門の「キオスクでメトロチケット購入(駅の窓口よりも安く買える)」という課題を難なくクリアしたのち、向かった先は世界的にも有名なストックホルム市立図書館。前回ストックホルムに来た時には行けず、そして一度行ってみたかったのです。

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中に入ってみると、うわぁぁぁ・・・

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有名な、有名すぎる光景ですが、生で観るとやはり凄い。まさしく「知の殿堂」です。図書館の匂いは全世界共通でしたけどね。

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はい、私の今日の目的は終わりです。
次は(昨日に懲りて)今日泊まるホテルの場所を確認がてらガムラスタンを散策してみましょう。ゆるゆると歩くうちにホテルも発見。あの重たいスーツケースがあるわけですが、どうやって来ましょうかねぇ。旧市街自体は観光客向けですから買うものも見当たらず、高級デパートに行ってみたいという母のリクエストにお答えして市街に戻ることにしました。

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「武器博物館」(定休日)

ガイド片手になんとなく高級っぽいNKデパートに到着。昨日のホテルから目と鼻の先ではないですか。分かっていれば昨日行ったのに!と悔しそうな母でしたが、踏み入れるやいなや目を輝かせてあちこちを回っておりました。いいものもゲットできたようで、何よりでした。

「なんだこれ?」
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「献血車」でした。なんだかオシャレです。

ランチする店を探しながら明日のヨーテボリ行きの切符を買っておこうとStockholm駅窓口へ。国内路線なのになぜかパスポートの提示も求められ、発券された切符を見ると500SEKあまり。事前に買えていたらもっと安かったのになぁ。切符の説明をしようとした係員さんは「13日...あら間違えた。明日なんだから12日よね」再発券することとなりました。新しく提示された切符は今度こそ12日ですが、お値段が90SEKも高くなっています。一日違うだけでこんなにも?ここで文句を言っても始まりませんが、こりゃ明後日以降の切符も買っておかねば。急ぎメモを作成し、再び順番を待ちました。

次に当たった係員さんはチック症気味なのか、突然首を振るという動作を繰り返し、ただでさえ不安な私をさんざん怖がらせてくれましたが、チケットは無事発券されました。そうそう、ここの機械だと日本のカードも大丈夫なんですよね。外のクレジットカード専用機はダメなのに、何がどう違うのやら。どうにかしてほしいもんです。

チケットも手に入れたことですし、あらためてランチをと探しましたが、ちょうどいいところが見つからず、結局ファミレスっぽいステーキ屋さんで食べることに。母のお目当てはビールだけですから、ビールメニューを見ると、どうやらここはカールスバーグメインであるらしく、「Carsbarg export」という銘柄と、「Carsbarg hof」という銘柄の二種類があります。どう違うんでしょう。hofの方がほんの少し安かったので、二人ともhofを頼んだのですが、飲んでみたところ...マズイ。なんなんだ、hof!

メインのお肉はまあ普通でしたけど、ビールがね...残念な気持ちを抱えながら店を後にして歩いていますと、とある店が目に入りました。「SYSTEM BOLAGET 」・・・これは例の酒専売会社じゃないでしょうか!入ってみると、ワインから何から素晴らしい品揃え。スウェーデン産ビールもたくさん置いてありますよ。あまり買うと重たいので、手頃な感じのを4本ばかり購入してみました。美味しいといいのですが...。

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そろそろ荷物を持って移動しようかと昨日のホテルにいったん戻り、歩いて今日のホテルに向かうことにしたのですが、これが予想以上に難道中でして、まあスーツケースが運びにくいのなんの。小さい車輪が雪にからまって、しょっちゅう持ちあげねばならず、見る間に汗だくになりました。ああもう帽子も手袋もダウンコートも全部邪魔!ようやくホテルに到着した時にはもう気持ちが荒みきっておりました。重い荷物は人間関係を確実に悪くしますね。要注意。

さすがデラックスタイプのホテルだけあって、部屋はたいへん立派なものでしたが、しばらくは二人とも声もなくベッドでぐったり。あー、インターネットでもするかとフロントに電話でpasswordを確認するも、一向にacceptされないため仕方なく重い体を引きずってフロントへ。「つながらないのでもう一度教えて」と言いますと、そそくさと再発行されたレシートを手渡されたのでした。おおー繋がる繋がる。でも120SEK/1dayって高すぎじゃね?

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タオルのかかっているラックはスイッチを入れるとヒーターになるのでした

さっき買ってきたばかりのビールを飲んでみたところ、あー、ちょっちイマイチ。お米っぽい味だよね。母が「なんかビールになりきってない感じ」と言いえて妙なことを申しておりました。そうそう、そんな感じ。

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「スウェーデンビール」

とはいえアルコールも入って少し落ち着いてきたところでお出かけ(主目的はハイネケンを購入)することに。夜はホテル近くの店でスウェーデン料理を食べるつもりだったのですが、先程のステーキで思いのほかお腹がいっぱいになっており、まったく食べる気が起らず、そしてどうにも眠い。おやすみ・・・?えーーっ!

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「いつまで続くよクリスマス」

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