月末仕事を前倒し気味にあくせくと。よーし何とかなるかな、というところで後輩ちゃんとともに心斎橋へ。前々から気になっていた「ペリーのイクラ丼」に行ってきました。カウンター八席の小さな店なので並ぶ覚悟でしたけど、すんなり座れました。ラッキー。
イクラ丼は一年を通じて食べられるようですが、今なら季節限定の「うに」も食べられるんです。迷える二人は迷わず「うに&イクラ丼」を注文。イクラは固い(噛みごたえを楽しめる)のと柔らかい(ご飯馴染みがいい)のを選べるとのことで、こちらは悩んだ末に「固いの」を選択。イクラonlyだと半々も可能らしいです。
最初はこの量でご飯が持つのかと心配しましたが、いや充分すぎるほどでした。ウニも臭みがなく美味!イクラはもう少し後のシーズン中に再挑戦したいな。今度は「柔らかい」ほうで。いや、やっぱり半々か。
駅近くで後輩と別れて楽器屋さんへ。チェロケースのシルバーが入ったら連絡下さいねとお願いして帰宅。
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読了本
・関川夏央「女流」集英社文庫
林芙美子さんと有吉佐和子さんの評伝。どちらも面白かったけれど、林さんの方がより性格と行動が破天荒だっただけに読み応えがありました。「放浪記」は読みましたけど、もう一度読み直そう。
森光子さんの万歳三唱もいいですが、個人的にはやはり書籍。芝居だと大竹しのぶさんの「太鼓たたいて笛ふいて」も良かったですね。
ちなみに彼女の系統を継ぐのは、業種は違いますが西原理恵子さんじゃないでしょうか。確かご本人もこの作品を読んだことが大きなキッカケとなったというような文章を読んだ記憶がありますし。
有吉さんはですね、あの「地唄」を書かれたのが23歳の時だったということに心底ビックリしました。そしてこれが直木賞(芥川賞だっけ?)落選したということも…あり得んわ。
関川さんによると、有吉さんは(女流全般に言えることですが)早熟な作家だったとのこと。小説家として完成した時期が物凄く早く、世間や文壇の女流認識が追い付かなかったということでしょうか。林さん、有吉さんともども命を縮めた原因が薬だったというのも(前者はヒロポン、後者は睡眠薬)胸詰まる話です。
この本によって二人の再評価熱が高まってほしいですね。私もはやく本棚の未読本に手をつけなくては。