ブラジル戦をテレビで観ました。
三宅解説員が何回「バンチリード」と叫ぶのかと楽しみにしてたんですが、あてにならない私の記憶によれば第一セットで一回しか言わなかったんではないかと。残念。なんてなことはともかく、試合と関係ないようなことばっかグダグダ喋らず、目の前で行われている試合に集中させてほしいです。何秒かに一度の割合でツッコミを入れたくなる解説なんて要りません(脇の二人も含め)。
肝心の試合ですが、ブラジルが余裕をもって3-1で勝利したものの、面白くなかったですセレソン。何が違うってそりゃセッター。私はフォフォンの個性と、彼女を慕うアタッカー陣との信頼関係が織り成すバレーが大好きだったんですが、今のチームも三年後にはそうなる...んでしょうか?優秀なアタッカーが沢山いますから、何とかはなるんでしょうけど、面白いセッターってそうそう簡単に生まれるもんじゃないんですね。その点、竹下選手兼コーチはコート上でのベクトルがまったく私好みではないものの、ある意味「面白い」セッターではあります。さすがに彼女がベストセッターになってしまう(数的)根拠はそろそろ見直した方がいい気がしますが。
その彼女が足を引っ張る日本チームは試合を通して木村選手と佐野選手の疲れが目に付いてなりませんでした。結局この二人の替わりは作らないのでしょうか?リーグを通じて木村選手の得点能力の高さはイヤというほど見てきていますが、何というかあの「とにかく一点取ればいい」というプレースタイルは、一発の衝撃が好きな私には物足りんのですよね。日本チームには他のプレイヤーを生かすためにも必須なのかもしれませんが、今日はそれ以前にトスも上がってませんでした。「(木村だけは)調子悪くても替えない」なんて前監督のようなことを仰る眞鍋さんの真意はちょっと謎。替えりゃいいやないですか。
ただ、それ以外については結構選手交代されてましたね。Springsでもやっててくれよと何度も思いましたもん。荒木選手は精神的重圧なのか何なのか、低い打点での力ずくアタックはトスが変われば変化が期待できるのかもしれませんけど、ブロック移動が相変わらず遅いのは引っかかりますね。二枚揃ったところをほとんど見られなかった気がします。とはいえ他のMBもアタック面に限っていえば華がないですし、MB難は深刻です(私の中で)。
WSはというと、Wマイコという看板が出ただけでも良しとすべきなんでしょうか。ただし起用法を見ても、眞鍋さんが守備の出来ない坂下選手を重用することは考えにくいですから、このままではいつでも替えられる枠ということですね(いちおう大山選手も居ることではありますし)。谷口選手に至っては何をかいわんや、アナウンサーが「速い速い」と連呼してましたけど、テレビではその速さがあまり伝わってこなかったです。キライな選手ではないんですが、守備も含めて代表はどうかなあ。つうか竹下谷口コンビを入れてくれるんなら、北京で橋本大村コンビを見たかったですわ(愚痴)。
そんなこんなで、唯一おもしろかったのはシーガルズ岡野選手が予想外に馴染んでいたことぐらい。もともとシーガルズの中では好きな選手さんではありますけど、あの福々しいお顔はテレビでもファンが増えたんじゃないでしょうか。その人たちがシーガルズバレーを見てどう思うのかは想像つきませんが、岡野さんのトス回し(というかシーガルズバレー)が代表経験によって変化が生まれるのかどうかは気になるところです。
しかし全体的に淡白なチームですね。眞鍋さんもポーカーフェイスだし、竹下さんもアレですしね。もう少しプレーも感情も爆発力がある選手を入れて(坂下選手は天然じゃないでしょ?)良くも悪くもぶつかり合いが見られるようなチームを作ってほしいなあ。なんてね、そんな要素は眞鍋さんの目指すバレーには必要ないんでしょうけど。