祝「1984年」読了!
古典特有のとっつきにくさを越えてしまえば、あとはもう読みっぱなし。愉悦から恐怖への展開はひたすら冷酷で、作家の業とはこういうものなんだろうかというほどに、オーウェルの作家魂がビシビシと伝わってくる凄まじい小説でした。楽しみにしていたトマス・ピンチョンによる解説もこれまた期待を裏切らないどころか、これだけで作品になるんじゃないかというほどの素晴らしさでしたし、なんかエラいもん読んじゃったなあという感じ。政治小説?心理小説?推理小説?いや、もしかすると小説の枠組みを超えたモノなのかも。頭の中をいろんなコトバと思考が飛び交いまくり、軽い興奮状態に陥っています。
自由とは己に対して絶対的であること、なのかなぁ。