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起きてしばらくグダグダとした後、日焼け止めを塗りまくってホテルを出ました。
朝食をとる店を探しながら周辺の地理を掴もうと歩き回ってみましたが、これがさっぱり分かりません。原因は私自身の方向音痴に加え、手持ちの地図が思いのほか大雑把であり、かつ日本語(もしくは漢字)表記だったこと。韓国は日本以上にクルマ社会のようで道路標識も多いんですけど、その表記のほとんどがハングルもしくはローマ字なんですよねぇ。しまったなあ。
予定では地下鉄で市場に行くつもりでしたが、どうにも地下鉄駅に辿り着けず、かといってタクシーを止める決断もつかず、うろうろと歩き回る内に軽く1時間ほどを費やしてしまいました。ホテル周辺にはやたらと車関係の個人商店が多く、その多くが車の整備やカーアクセサリー販売などに携わっているようでしたが、日本ではあまり見かけない規模の店ばかりで実際閉店しているところも多かったですね。しかし似たような(食べ物屋ではない)店ばかりを眺めていても仕方ありません。諦めてタクシーを呼び止めました。
「光州博物館へ」
これまでの苦労が水のように車はガンガンと飛ばし、エクスプレスなる道を走り抜けてアッサリと博物館に到着しました。入り口でガイドブックにある通り1000wを差し出すと「タダだから!」と紙幣を返されました。えっそうなの?今日は何か記念日なのでしょうか。
「国立光州博物館」 「国旗、じゃなく、この赤い木は何だろう」そもそも光州といえば「光州事件」しか思いつかなかったぐらいですから、そういった資料があるのかと期待していたのですが、貯蔵陳列されているのは古代から近代にかけての石・陶磁器がメインで、そういった政治的資料はゼロでした。これはこれで面白かったですけどね。
陶磁器についての知識はサッパリなんですけど、石→粉びき→白・青磁といった流れを見るうちに、日本の陶磁器のルーツはやはり朝鮮半島なのだなと強く感じました。日本で見たものより大胆な作品が多かったですね。あと興味深かったのは石仏とそして石製のアクセサリー。仏様の顔は日本よりも大ぶりかつ柔和な表情で、そして石製のアクセサリーは現代でも充分に通用するほどファッショナブルなものがたくさんありました。この国は石の文化なんでしょうか(あ、日本はやっぱり木の文化なんじゃないかと)。
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