2010年1月10日

SWEDENへ

いよいよ旅の目的地へと出発の朝(オランダはあくまで経由地です)
朝食が売りのホテルに泊まったのに、朝食は8時開始とのこと。飛行機は10時なんですが、何があるか分かりませんからね。結局朝食を戴かずして去る羽目に。今朝の受付兄ちゃんは昨日と違っていい人でしたけど、トータルとしてはサイアクの部類の宿でしたわ。ホテル予約サイトに苦情入れとかなきゃ。

トラムに乗ろうと雪の吹きすさぶ暗い道をゴロゴロ荷物を運んでおりますと、横を通りかかったtaxiのお兄ちゃんが窓から「タクシー乗りなよ!」...乗っちゃえ。どうも正規ではないtaxiだったようですが、ボラられることもなく、あっさりさっくり着けたので、まあよし。旅先でもpositiveがモットーです。切符を買ってICに乗車しました。

アムステルダム中央駅
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東京駅の姉妹駅だそうで。

スキポール空港は人でごった返しており、各自KLM水色マシーンでチェックインさせられた後、手荷物預りの列に並ばされましたが、手続きは遅々として進まず、またも横でカリカリし始める人(=母)が現れました。眉間にしわ寄せて仁王立ちしてカウンターを見張ってても早くはならんてば。が、しばらく経つうちに列も進み、無に事荷物もお預け完了。さあ朝食でも食べましょう。セルフ形式の店にてビール&ハムチーズクロワッサンなぞを選び、レジを済ませようとすると、お姉さんが私の選んだ「Amstel」とかいうビールを指して、「これはノンアルコールだけどいいの?」と声をかけてくれました。えーとそれは困ります。慌てて取り替えて「Thank you」「Your welcome.Please enjoy!」昨日の店もそうでしたけど、こちらの人って何かと「Enjoy!」って言葉を口にしますね。日本だとあんまりないような。私が言うと「どんだけenjoyしたら気がすむねん」と突っ込まれそうですが...。

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ビールもクロワッサンもおいしく平らげて、いざ搭乗ゲートへ。母とは離れた座席だったのですが、それもそのはず小型機は見渡す限り隙なく満席です。しかし離陸時刻がどんどん迫り、どんどん過ぎても飛行機は飛ぶ気配がありません。天気予報を見つづけて覚悟はしていましたが、どうやら大雪で危惧通りの事態が起きているようです。頻繁に機内アナウンスが流れるのですが、大声かつ絡まる早口英語では時折単語(のようなもの)を聞き取るのが精一杯。ボーっとしていると隣席のインド人さん@クリスマス休暇帰りに話しかけられ続けるため、仕方なく睡眠を決め込みました。

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なにしろ腕時計無しの旅行です(結局どこでも買えずじまい)。機内ではケータイを見るわけにもいかず、お隣インド人さんの腕時計で時刻を盗み見ているうちに、飛びそうな気配が漂ってきました。飛び立つ前の飛行機にはKLM色の小型クレーンが近寄ってきて翼やエンジンの雪を掻いてくれるのです。

結局、飛行機は1時間10分ほど遅れて出発し、そしてストックホルムに到着。想定範囲内の遅れではありますが、急ぐに越したことはありません。そそくさとStockholm中央駅行きの空港直結アーランダエクスプレスに乗り込みました。道中やってきた検札のお姉さんは私と母のチケットを手に「Are you English OK?」あんまりOKじゃないけど...なんか間違いましたかね?

聞けばどうやら今日は日曜日。ホリデーチケットだと実質半額近くになるのだとか。そういえば券売機画面の下方にHOLIDAYの文字がありましたね。解決策としてお姉さんが提示した方法は、この場ではホリデーチケットを(お姉さんから)買い、ストックホルムのチケットオフィスで最初に買ったチケットを払い戻すというものでした。実のところストックホルムではあまり時間がないのですが、200SEK(3000円弱)の差は大きいので仕方ありません。親切に感謝です。
20分もかからずしてストックホルムに到着。チケットオフィスでちゃっちゃかクレジットカードに返金してもらい、ここからは母と別行動です。夜にはホテルで合流するんですが、母はバレーには興味がないものでね。海外でもその姿勢は変わりません。

キャリーケースを持って走っていると、コインロッカーが目に入りました。そうだ、ここに預けとけばいいんじゃん。荷物を放り込んでお金を入れようとすると、コインで50SEKの表示が。手持ちのコインは50SEKに足りず、両替機も見当たりません。しぶしぶキャリーケースを引っぱり出していると、母が横を通りかかりました。私が悪戦苦闘をする様を見て、「一緒に(ホテルに)持って行ってあげるわ」とありがたいお言葉。悪いなあと思いつつもお願いすることに。恩に着ます。

身軽になったところで急ぎクレジットカード専用券売機に走り込みました。本日の試合が行われるKatrineholmはStockholmのベッドタウンだそうで、ICだと1時間ほどで着くのですが、この往復チケット購入にトライするも、最終的にはカード決済でエラー発生!実は日本でこのSJ(=スウェーデン国鉄)インターネット予約を試みた時も、同じ現象が起きていたのですが、何がいかんのだろうかジャパニーズカード。事前に予約すればするほど安くなるシステムだというのに、この不便さは納得いきませんが、今それを叫んだところでどうしようもありません。電車の出発時刻までは5分足らず。駅員さんをつかまえて車内でチケットを買えないのかと尋ねてみましたが、「ダメ」の一言。チェッ!結局、番号札を取って切符売場(有人)に並ぶこととなり、X2000は走り去ってしまいました。なぜ現金を使える券売機がないのでしょう。しばらくして無事に次の電車と帰りの往復チケットを購入しましたが、割り切れない思いが残りました。

もうすぐ出発する電車の行先表示はノルウェーの首都Oslo。遠いとこまで行くのねえ。ちょいと心配になりましたが、検札のお姉さんは私のKatrineholm行の切符を見ても何も言わなかったので、大丈夫なのでしょう。車内でごそごそと書き物をしている間に電車はKatrineholmの駅に到着しました。

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寒いというか、空気が冷たい!現在時刻は15:40過ぎ、試合開始は16時。たしか車だと10分かからないはず。事前に調べた駅前地図にはタクシー乗り場がありましたが...そんなものが止まっていそうな気配は微塵もない冬の夕暮れ。目に入るのはバス乗り場でバスを待つおじいさん一人です。タクシーを呼ぼうにも電話番号は見当たらず、ちょっとばかり気持ちが切れそうになりましたが、何のためにここまで来たのかと気を取り直し、バス乗り場を探しました。次のバスが16:05に来ることは知ってましたからね。しょうがない、第1セットは諦めましょう。

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16時前でこの暗さ

いくつかあるバス乗り場の番号を見た結果、どうやら私が乗るべきバスは最初に目に入ったおじいさんと同じであることが判明。Duveshallenの文字が入った印刷を見せて、ここでいいのかと尋ねると「大丈夫、同じだ」...と仰ってるのでしょう。英語があまり通じない人だったのでした。しばらくしておじいさんはポケットからカードのようなものを出してきて「これは持ってるのか?」と。バスチケットでしょうか。事前に調べたスウェーデン版乗換案内には23SEKとありましたからね、きっちり小銭は用意してきてますよ。てなことを身振り手振り説明してみましたが、話が平行線を辿ります。しばらくしてお互いに諦めることとなりました。

ほどなくやって来たバスに乗り込んだところ、客は私とおじいさんの二人だけ。さっそく握りしめた23SEKを支払おうとすると、運転手のお兄さんは受け取ってくれません。またも「カードは?」「ここで買えないのか?」先程と同じやり取りが繰り返されました。どうやらこのカードは現金で買えず、そして現金でバスには乗れないようです。プライスレス?住民特権?福祉国家のやることは分かりません。困っていると運転手さんは「まあいい。とりあえず乗っていいから」と私を席に着かせ、交代でやって来たおじいさん運転手に軽く事情説明した後、二人でペラペラと世間話を始めました。よくわかりませんが、タダで乗れるってことでしょうか。もうなんでもいいや。これに乗ってりゃ体育館に着くことは確実なんですし、大人しくしてましょう。

予定時刻をちょいと過ぎてバスは出発。途中見かけた電光掲示板には「-8℃」の表記。もはや0度以下は全て同じ感覚ですが、確か数日前まではマイナス20℃近くまで下がっていたようですし、これぐらいでありがたいというところでしょうか。ボーッと車窓を眺めるうち視界に体育館らしきものが目に入り始めました。どうやらここは大きなスポーツセンターであるようです。5分余りで会場に到着しました。会場から出てくる親子連れなどもいて、まさか試合が終わったのかしらと緊張しながら体育館に入ると、あっここでしょうか。なんかバレーやってますよ。

あーれーはー・・・ムック選手だ!

ふらふらと会場に入ろうとすると、係のおじさんに止められました。

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