2010年1月12日

Ishockey

スウェーデンに来るにあたってはバレーボールと、そしてもう一つ観たいものがありました。それは・・・アイスホッケー!

出来ることならナショナルチーム戦あるいはÄngelholmのチームRögleさんの試合を見たかったんですが、リーグ日程を調べると、Rögleさんの試合は木曜日ですし、しかもこのRögleさんはEngelholm volleyさんと違って弱いらしい・・・ということはともかく、今回の旅程で私が観戦可能なのは、この日ここヨーテボリで行われる1試合だけだったのでした。Stockholmから水曜日の試合があるÄngelholmへは飛行機で行くことも可能ですが、電車で向かい、ヨーテボリ経由&一泊すればアイスホッケーも観戦できる!一石三鳥ではないですか(私にとっては)。

対戦カードはFrölunda HC - Brynäs IF、スタジアムはScandinavium、ホテルからも頑張れば歩ける距離です。トラムに乗るつもりですが、帰りは歩こうかな。

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「リンクは寒いらしいから、カイロをたくさん持っていったほうがいいよ」と、どこで仕入れたのやら分からぬ母の言葉にカイロを2つばかり持ち、じゃあねとホテルを後にしました。駅前でようやくやって来たトラムに乗り込むと、周囲のほとんどはアイスホッケー観客の模様。一体どこで乗車券を買えばいいのかとキョロキョロしてみましたが、まったくもって分からず、そうこうするうちにトラムはScandinaviumに到着してしまい、降りてみればトラムはさっさかと発車、はからずも無賃乗車となってしまったのでした(他にも同類がたくさん居そうでしたけど)。

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どこからこんなに人が?こないだのバレーの試合がウソのよう・・・なんてなことはさておき、入場券を買わねばなりません。ダフ屋っぽい人がたくさん居ますが、さすがにトルコの二の舞はしませんよ。とはいえ窓口に並び、イケメン兄さんに「どこの席がいいの?」と聞かれると、はてさて・・・まったく分かりません。初観戦でルールも知らないんですからね。悩んだ末「一番安い席を一枚ちょうだい」と、まるで子どものような返事をしておりました。100SEKというと、1,500円弱というところか。バレーが60SEKでしたから、まあそんなもんですかね。グッズ売場も覗いてみましたが、チームカラーが赤と緑、インディアン...どうもそそられませんでした。

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しかし、この席はどこなのでしょう。マッチデープログラムを買おうか悩みながら、配られていたスティックバルーンをもらい、そしてスタジアムの座席表を眺めてみましたが、やはり分からず。チームブースっぽいところに居た人を捕まえて聞いてみると「そこの入り口を入って右よ」とのこと。なんとざっくりな。絶対わからんだろうなと思いながら入り口近辺をうろうろしていると、ゲーム前アトラクションが終わり、スウェーデン国歌が始まってしまいました。おお、ひとまずその場で脱帽です。つかやっぱり国歌なのね。なにやらチームカラーの衣装を着たおじさんが朗々と歌っておられました。初スウェーデン国歌は良く分かりませんでしたが、きっとまたバンクーバー五輪で聴く機会があることでしょう。

さてさて、再び探索です。座っていたおじさんに再度確認。ああ、それは前だよと。さらにもう一人に確認した結果・・・あら、(ほぼ)最前列ですか。バレーと違ってホッケーの前列は良い席じゃないのね。

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見える景色はこんな感じ。ひとまず臨場感は凄いです。

Frölunda HC - Brynäs IF
(1-3)
0-1
1-1
0-1

ゲームが、ホッケーがどーのこーの言う以前に、目の前でガタイ良すぎる選手が前にも後ろにもスケートで自在に滑り(当たり前ですが)スティック振り回し、そしてガッツンガッツン体当たりするんですから、終始その迫力に押されっぱなしでした。「ホッケーはパックが見えないよ」と聞いてましたが、さすがに最前列だと見えることも多々ありました。でも、それを追ってるだけではゲームは掴めないんですよねー。選手も驚くほど大量にコロコロと入れ替わりますし、あんな交替方法でうっかり間違えちゃったりしないんでしょうか。プレーの良し悪しはよくわかりませんが、どうもホームFrölunda HCは拙攻が目立ちます。なので、BACKを務める#4Kristian Kudroc選手中心に観ることに。

攻めも守りもどこからともなくスーッスーッとラインが出来ていくのがカッコいいですね。キーパーがマスクを外すと顔ちっちゃ!パックはどこまで自在に操れるものなんだろう?審判さんはプレーを見るだけじゃなく、スケーティングも出来て、かつ衝突から身を守る敏捷さもなくちゃいけない。これまで見てきたスポーツの中では一番過酷だなー。だんだんと寒くなってきた足をカイロで温めながら、アホなことばかりを考え続けておりました。

第1ピリオド後、休憩が始まると整氷開始。そうか、休憩はそのための時間でもあるんですね。ツルンツルンになったリンクの上ではジュニアチームの紅白戦が行われました。女の子も混じってます。そういやこちらでは女子リーグもあるんですよね。思った以上にコンタクトスポーツですから、男子の試合の方が面白そうですけど。

そうこうするうちに第2ピリオド開始。ようやく1点を返し、得点シーンを見られただけでも今日来た甲斐はあったというものですが、喜んだのも束の間、追加点を入れられてしまいました。うーん、ゴール前展開を見てると勝ちそうな雰囲気がないなあ。第3ピリオド終盤、ダメ押しの1点を入れられたところで席を立つ人が続出しはじめましたので、私も席を立ちました。

今日の試合は中の下チーム同士の対戦ですが、これ、上位だとどれぐらい穴のない攻守を見せるんでしょうね。日本に帰ったらちょいと見てみなくては。

トラムは混んでいるのでしょうし、またも無賃乗車になってはイヤなので、地図通り歩いて帰ることに。しばらくすると昼間歩いた道に辿り着きましたので一安心。無事ホテルに戻ることができました。治安が良い国っていいですね。

そういえば今日のマッチデープログラムを買いそびれてしまい、ものすごーく後悔する羽目になりました。旅先で悩んだものは「買うべし」ですな。

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