演技さまざま
チェロをちょいちょいと練習したのち大阪は京橋へ。
手っ取り早く小腹を満足させようとミスドに入ったところ、レジが一向に進まずイライライライラしましたが、甘々ドーナツを食べて、マスクをつけてシアターBRAVA!に入りました。
ナイロン100℃33rd SESSION
「神様とその他の変種」
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:犬山イヌコ、みのすけ、峯村リエ、大倉孝二、廣川三憲、長田奈麻、藤田秀世、植木夏十
(ゲスト)水野美紀、山内圭哉、山崎一
序盤いきなり廣川さん演じる浮浪者(=神様)による独白タイムに引いていたところに、ゲスト水野さんが登場。うー、KERA台詞をこなすにはちょいキビシイ力量です。うわー大丈夫かいなというところで峯村さん登場。ああ絶品そして安心。全員による主題歌コーラスにゾクゾク。タイトルクレジットはもはや当然のカッコよさ。これは期待できそう!
アンバランスな家族が繰り広げるナンセンスな言動がどんどん悲劇へと転じて行く展開に引き込まれまくったんですが、出ましたどんでん返し、いや、どんでん潰し。「犯さん哉」パターンですね。神の存在と向き合いたくなかったんだろうか。海岸で砂のお城を築き上げて、これから天守閣というところでザッパーンと水をかけられたような気分でした。実際に水(=雨)も降りましたけど、水に流しておしまいってのはねぇ。余韻の処理は観客の裁量に任せて、KERAさんにはもうちょっと照れずに「END」をつけてほしかったです。
役者さんは予想通りの素晴らしさでしたけど、ゲストお二方は少々キツかったかなぁ。悪くはないんですが、彼らによって台詞がさらに面白くはならないのですよねえ。これは私の偏見ですが、水野さんや山内さんって(特にビジュアル面において)カバーしなくちゃいけない短所が少ない、その世界においては恵まれた人たちじゃないですか。だからかどうかは知りませんが、水野さんからは「私こんなに頑張ってる」オーラが、そして山内さんに至っては「俺って面白いでしょ」オーラが出続けちゃってるんですよ。山内さんについては、ウケ過ぎるファンの存在も気になったんですが、まあとにかく美人・二枚目には大根が多く、良い選手はケガ持ちが多いという(私の)定説がまたも(私の中で)再確認されてしまったといったところでしょうか。
そうそう、今回初見の猪岐英人さん。パンフによると研究生とありますが、切れ味が良くて、これから出演シーンが増えそうな役者さんだなーと。私がこんなことを言うのは珍しいんですが、まあ単に姿形が好みだったということで。
とまぁなんのかんの文句はつけながらも、良い役者から発されるステキなセリフを見聞きするほど楽しいものはないわけで、充実した3時間でした。カーテンコールでは締め切り大丈夫なんかい?のKERAさんもマスクをつけて登場。皆さん大喜びでありました。
*****
軽くごはんでもと、前回「わが闇」を見逃した後に出かけた白頭園さんへ。
ハートランド旨い!と喜びながら、定番を。
「ナムル10種盛り」
「刺身盛り合わせ」
今回初めて食べておいしかったのはピビンバ。どうやらチヂミやピビンバなどの火を通す系のお料理はお母さん(オモニ?)がご担当の模様ですが、ああもっといろいろ食べてみたいなー。
偶然横に座った二人がこれまたナイロン帰りさんらしく、思わず耳がピクピクするような会話を繰り広げまくられるもんですから、私、めちゃめちゃ疲れてしまいました。食べ物屋で理想的な客を演じるのは難しいものです。
終電帰宅。
コメント
こんばんは☆
私も全く同じ感想です!!
第一幕では、話の展開、緊張感あふれたシーン、役者さんの素晴らしさ(犬山さん、峯村さん、みのすけさんはまさに神です)にもうホントに惚れ惚れしながら観ていたのですが…第二幕が…いきなり「♪ハッピバースデートゥユー」の合唱や廣川神様を全員で蹴散らかすあたりに『犯さん哉』を感じ、ポーイと放り投げられたエンディングには「これで終わり!?」と肩透かし喰らいました。でもその直後に主題歌が流れて、それにヤラレてしまったのでまぁいっかー★そして大好きな長田さん植木さんがやっぱり素敵だったので良し!です。
KERAさんにはどーうにかして遅筆をなんとかして頂けないものでしょうか。
今回は脚本の書き方をいつもとは変えられたらしいから関係ないのかしら?というか癖は癖で直し様がないのかしら。。
客演のおふたりは予想よりは良かったですが好みのテイストではなかったです。パンフ読んでも水野さんの「私頑張ってるでしょ」オーラ感じました笑
そして新人の猪岐さん、私も期待大だなーと思いました!
そいえばこれまで何度かお芝居観ましたが、水ものは初でした!
Posted by R子。 at 2009年5月27日 20:59
R子。さんや、こんにちは。
主題歌は良かったですよねー。私もしばらく頭の中を回ってました。全体を通して(雨シーンも含め)「カメレオンズ・リップ」とニュアンスが似ていたような気がしましたが、やっぱりあのラストは納得いかないなあ。中盤どころか終盤まであんなに面白かっただけに、時間切れと思う人がいても仕方ない気がします。
>KERAさんにはどーうにかして遅筆をなんとかして頂けないものでしょうか。
「(言い訳)ブログを書くヒマがあったら…」なんてしょーもないことは言いたかないですが、全国ツアーにくっついて(逃避して)るヒマがあったら、蜷川さんとこの脚本ぐらいさっさと仕上げなよっつーか、そんな仕事引き受けなさんなよと言いたくなりますね。
どうせならいっそ遅筆を極めに極め、井上ひさしさん(遅筆作家の大御所)を越えるぐらいの完成度を目指してほしいものです。推奨はしませんが。
あ、そうそう。KERAさんの「あれから」が5/30(土)にNHKのBShiで放映されるみたいっすよ。観たかったやつなんで、けっこう嬉しい。
ではではまた!
Posted by Neko at 2009年5月29日 02:42
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