いやなかなか
もう少し遅く来てもよかったなぁというほど会場はガッラガラでしたが、テキトーに座って両チームのウォーミングアップを眺めておりました。試合前練習を見る限りでは、パスは日本(Springs)の方が上手いなーという印象でした。スパイクは韓国の方がパワフルかな。
コートエンドの警察音楽隊?
セット間にかかる曲も含め、なんだか全体的にもの悲しげな短調の曲が多かったのは国民性なんでしょうか。
さて、ぼちぼちと観客が入り始めた頃、興国生命の兄ちゃんがロゴ入りタオルらしきものを配り始め(タオル争奪争いはなかなか壮観であった)そして応援練習が始まりました。あらココもですか。ま、何のかんの言って日本のマネしぃな国ですからなあ(バカにしてるわけではないです)
熱血応援指導するピンクネクタイ
見ておりますと、どうやらこちらの応援では自チームの「レシーブ!トス!アタック!」っていう一連の動きに合わせて、観客は「フンッ(=興)!グオッ(=国)!バスター!」と叫ばなくちゃならないようです。これじゃあムック選手がバックアタックのトスを上げる時なんて、レシーブ!トsアタック!!みたくなっちゃいますね。サーブの「そ~れ」よりめんどくさいなー。
あ、だいぶ空席が埋まってきました。日韓戦よりははるかに多いですよ。そして私の周りはグルリと韓国の方ばかりであります。おーぉ異国で孤立してしまったよ。だいじょぶかしら。
コートの方では練習が終わり、そろそろ選手整列かなという頃になって、いきなりアナウンスが流れ始めました。「Presentation of the starting player・・・うんたらかんたら・・・No.1 ヒョウドウ シズカ~!」
慌てて#1カズ選手が飛び出していくと、今度は「No.2 ハンザワ マイコ~」とのコール。マ、マイ選手スタメン?こちらもビックリしておりますと、サキさんに続いては「N0.5 オヤマ シュウカ~」の声。あれっ全選手プロトコールってことですか。Springsサイドでは選手スタッフが入り乱れてボールを抱え、あたふたする騒ぎになってました。
ってな紛らわしい選手整列が終わると今度は国歌斉唱です。日韓戦では韓国国歌は省略バージョンでしたが、もちろんこちら韓日戦ではフルコーラス。会場で右手を胸に当てている人の割合は思ったほど高くはなかったですが、日本よりは意識の強さが伺えましたね。始球式はコートエンドラインに数名の来賓が並び、全員が一斉にボールを打つというものでした。これは初めて見る方式だなあ。
Springs vs PinkSpiders
(1-3)
出だしは明らかにボールの違いが影響しているようで、トス・スパイクはそれほどでもなかったんですが、とにかくレシーブが安定しませんでした。レセプションはもちろん、なにげないレシーブも「あれっ?」という表情が何度も見られましたね。まあしゃーないですわなあ。
相手の興国生命さんは今リーグのプレーオフを制しての一位だそうで、エースアタッカーにはオカシオさん。聞き覚えが・・・確かオカシオ姉妹で世界選手権に出てましたよね。プエルトリコでしたっけ?レシーブはさすがにアレでしたけど、パワーアタックにとどまらず、ブロード攻撃までやらかしておられました。彼女とキム・ヨンギョンの高さに任せた攻撃が次々に決まりまして、Springsは沈黙気味です。あーでも、あちらのセッターはサイド任せのバカ高いトスばかりで面白味はないですね。
しかし、そんな観戦に集中できないほど邪魔だったのは応援でした。アウェーならではといえばそれまでですけど、わりとプレー関係なしに、のべつまくなしだったのでイライラさせられましたわ。
レッドウィングス方式?
全員でコレをやられるとバルーンスティックより邪魔
「フーングォセイミャ!(興国生命)」(テーハミングス!と同じリズムで)
「チャチャチャッ興国!」
あとは例の「レシーブ!トス!アタック!」の掛け声ならびに個人コールの使いまわしでしたが、バレー見てるのやら応援(という名の企業宣伝)をしにきてるのやら、皆さん自覚しておられるんでしょうか。その熱血ぶりがいまいちよー分からん感じです。ノリやすいというか煽られやすい人たちなんであろうか。ま、韓日戦ですし、日本のVリーグも似たようなもんっちゃ似たようなもんではありますが、国際戦(争)を初めて肌で感じた気分でありました。
そんなこんなで第1セットはつつがなく落としましたが、良かったのはカズさんを前衛でワンジョ選手に替えた策。どちらかというとワンジョ選手は後衛の方が活きる選手ですけれども、ブロッカーとしての意味もこめて、これはいつものコウキ選手交代よりも積極的で面白いですよね。決勝でも見たかったな・・・。
お次、第2セットはより酷いことになりました。アン選手はともかくとして、マイコ選手がいまいちピリッとしないのが気になります。疲れが残ってるのかしら。
第3セット、さすがに決勝に続いてのスト負けはいろいろよろしくありません。
跳ばずのサキさんが決めまくり、途中交替のワンジョ選手もしっかり務めを果たし、マイコ選手の驚きサーブミス(ボールを上げた瞬間に汗かなにかで滑ったかボールが落ちた)なんかもありましたけど、ローガン選手筆頭にチームの雰囲気はにこやか上々。なんとか1セット奪取しました。やれやれ。
第4セットは大差をつけられる展開でしたが、ワンジョ選手が決めまくったり、ルカ選手の出場があったり、そしてシュリ選手の8連続でしたっけか?サーブがあったりとで見せ場は多く、セットを取れなかったのはちょっと残念でしたけど、それでも充分に見応えのある試合ではありました。心なしか選手の表情もあまり暗くなかったような。
「偵察中(シュリ選手大人気)」
第二試合は東レさんも苦戦の末、元チームメイト・デラクルージュ選手相手になんとなんとのスト負けを喫してしまいました。張選手の不調もありましたし、こちらもボールに慣れない様子ですね。セット率<得点率の大会ですが、今のところSpringsは3位なのかな?ユウ選手が居たら・・・というのは黒鷲までお預けですが、明日はなんとか一矢報いたいところです。
会場の外に出ると、キム・ヨンギョン選手とハン・ソンイ選手がふつーに歩いてました。かわいいね。
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