さらさら
会社に行くと、後輩がつつつと寄って来て「スタメン誰だったんですか!!」
じらしながらも、ざざっとスタメン&結果を説明したところ
「・・・決勝、私も観に行こうかなあ」
「(狩野)お姉さんはたぶん来ないよ」
「いいんです。若手の成長も見たいし」
いいんでしょうか、こんな道に引きずり込んで。
てなわけで、今日もまたえらそうにサマーリーグ感想などを。
〇チーム編
エリ選手のケガにより、チームとしてのブロックシステムを見ることが出来なかったのは残念でしたし(見ても分からないんですが)急造センターの方が案外強いというのも、これはまたこれで悩ましいことなのですが、そうした危機にチームとして対応し、決勝に進めたことは素直に喜ばしく思います。試合をすることに勝る経験はないですし、このチームをまだまだ見ていたいですから。
3日間通して目に付いたのは、アタッカーが皆さん二段トスをうまく上げていたなあということ。ユウコ選手がムック選手を押しのけてトスを上げていたのにはびっくりしましたが(ムック選手も驚いていたような)それぐらいに二段トスはどのチームよりも安定していましたね。監督はもちろんですが、大久保コーチの功績でしょうか。
私はオーバーパス信奉者ではありませんが、二段トスに関しては、高い地点から高い打点へ持っていったほうが効率がいいように思えますし、まあ上手いに越したことはないですよね。
逆に気になったのは、やっぱり少しおとなしいメンバーが多いのかなあと。ムードメイクは何も声を出すことだけではないですが、新人になるほど落ち着いているというのは、やっぱり逆でしょう!(今思うと笑顔メーカーのエリ選手が居ないのも響きましたかね)
決勝ではさらに進化したチームを見られそうで楽しみです。
〇人物編
#2 マイ選手
移籍二年目サマーキャプテンとしてお目付け?出場。
後輩とのコミュニケーションをこまめに取っていたところなどは感心しながら見ていましたが、肝心のプレー、特にアタックは少々不安が残る出来でした。パイオニア時代から好きな選手さんなので、こんなところで終わってほしくはありません。チームに見本はたくさんいるはずですし、なんとか改善の道を模索してほしいものです。
サーブは安定してましたね。ちょっと分けてあげてほしいぐらいでした。決勝も頼みます。
#9 アン選手
昨季、いや黒鷲と比べても、明らかに変わったように見えました。
アタックといえば何が何でもブロードだったのが、意識してクイックを決めようという姿勢が見受けられ、決定力も上がってきたのではないのでしょうか。やはりこの環境にいると、クイックを打たねばならない気持ちになってくるのでしょうか。喜ばしいことです。
あーとーはーブロック。まだまだ身長のわりには「おおっ」と思わせる動きが少ないというか、もっともっとやれる能力を持っている選手のはずです。
ただ、ようやく期待したいという気は湧いてきましたよ。がんばってくださいまし。
#12 ミホ選手
レセプションとつなぎの安定感は若手随一。見ていて無理のないレシーブなんですよね。気質も安定しているし、ほんとにいい選手です。ただもう悩みは攻撃の決定力、だったのですが、こちらの方も後半に行くにしたがって上がってきました。もともと危機になればなるほど決定力の上がる選手ではありましたが、そうではなく体力と経験がついてきたような印象です。ケガも癒えての活躍、期待してます。
#13 ルカ選手
チーム内の異邦人なのだと割り切り...言い聞かせ中。
良いときは良いんですが、悪い時の悪さがハンパない。特に冷静な顔をしながらミスを連発し、悪びれもしない(ように見える)ところが始末に終えません。無理してトスを上げようとしない割にレシーブには飛びつきがちなところといい、あんまりテレビ画面のセッターをお手本にしちゃいけませんよと言いたくなりました。プレミア先発としてはトス技術を始め、まだまだ拙い印象ですが、ブロック力は確かに大きな魅力です。
ただ、仮にもセッターさんなんですし、せめてチームファンぐらいからは信用を得られるような選手になってくださいまし。
#14 ミナミ選手
1日目、2日目、3日目...日が進むにしたがって、決定力というよりは明らかに体力が落ちていきました。でも、悪くない。いやいや、初日は誰よりも素晴らしかったです。アタックはもちろん、レシーブ力も確実に上がりましたね。とすれば課題はブロック力を上げることと体力をつけること、なのかな。方向性は間違っていないと思います。コツコツと頑張れば自ずと花開く存在になるでしょう。楽しみです。
#16 ユウコ選手
今回の立役者。いきなりのセンターでしたが、これほどの活躍は誰も予想できなかったのではないでしょうか。これほどコースの打ち分けができる選手だとは不覚にも知りませんでした。動きのキレも良かったですね。いやもうナメてましたゴメンなさい。
これまで高め安定だったキャラに闘志が浮かんでいたのも印象的でした。仲良しのユキ選手がチームを去り、ミホ選手とも(タイプは違えど)コートではポジションを争う状況なんだもんなあ。あらためてキツい生活ですよね、アスリートって。
で、これならサイドスタメン行けるんじゃないですか。つか真鍋さん、使える戦術を立ててください。
#17 ムック選手
人並みな形容の仕方では魅力を伝えきれないセッターさん。
今回はその武器であるジャンプサーブが復活し、迫力あるツースパイクも炸裂。久しぶりに楽しくプレーを拝見することが出来ました。やっぱり身体能力を活かしきったダイナミクスあふれるプレーは見ていて楽しいなあ。
印象に残ったのは2日目の四国88戦の第2セット。ムック選手がツーを打つを見せかけてレフトのシュリ選手にトスを上げたんですが、シュリ選手、トスが来るとは思っていなかったんですね。ビックリした顔で大慌てアタックを打つ羽目になり、でも結果それが決まったんですよ。「ごめんごめん」と笑いながら謝るムック選手の姿を見て、あー、もう若手じゃないんだなあと微笑ましく思うとともに、寂しさも感じたり・・・ま、コートを見ているとそんな感慨は吹き飛んじゃうんですけどね。
決勝ではどういう先発形態になるのか分かりませんが、新人以上に元気なプレーを楽しみにしています。
#18 シュリ選手
アタック技術と状況判断能力がすこぶる高い選手ということが、今回あらためて良く分かりました。強打も軟打も上手いんですが、とにかく相手コートをしっかり見ているので、打ち返すだけで決まることもたびたびあるなど、なんしか表情を含めて掴みどころがない印象です。守備に関しては見送りも多く、ブロックももっと上手くなれそうですが、一番の懸念は一体どのポジションで育てられるのか、ということですね。
アタック決定力はレギュラーにもひけを取らない上手さがありますが、そうでなくともサイドアタッカーはデカい競争相手がいっぱいです。ブロック面を考えても長い目で見ればセッターとして残った方が有利だともいえますし、守備を鍛えてそれでもサイドで頑張るというのも、それはそれでありでしょう。
いずれにせよ、早くまとまってしまわず色んなことに―セッターにも―トライしてほしいと願う選手さんです。
#19 コウキ選手
オーバーパスの安定感はさておき、リベロとしてはまだまだ。
これからいい選手になるだろうと期待していますが、ただ一つ注文をつけるならば、とにかく声を出せるようになってほしいです。コート内では一番下で遠慮する部分も多いかもしれませんが、リベロ2人制の導入など、風が吹いてきているポジションでもあります。少しでも自分が勝てそうな部分はガンガンとアピールしていってほしいと思います。
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