対照的な2冊
2/16読了本
・イーヴリン・ウォー(吉田健一訳)「ブライヅヘッドふたたび」
珍しく何日かに分けて少しずつ読み進み、やっと読了。
つまらなかったわけではなく、もちろんその逆で
かゆい所に手が届くような表現の数々をゆっくりと堪能しました。
淡々とした物語進行であるにもかかわらず、
魅力的な登場人物たちの言動がクスッとさせつつ深い。
ものすごく美味しい物を食べた時の満足感ととても似ています。
イギリス好きな小説好きにはきっと面白いんじゃないかな。
2/17読了本
・佐藤正午「5」角川書店
装丁でなんとなく衝動買いしてしまった本。
行きの電車で読み始め、帰りに読み終わってしまいました。
乗車時間が長かったこともありますが、上の本と違って
勢いよく読んでしまいたくなる物語進行でした。
例によってツッコミどころもいろいろあるんだけど
これだけ読ませてしまう力は誰にもあるわけではないし
やっぱ上手いよね佐藤さん。
コメントする