ヤマモトの謎が解けた
最近マトモに本を読んでなかったなあと、積ん読本の山から取り上げた本は
・ウラジーミル・ナボコフ(若島正訳)「ロリータ」新潮文庫
「農業少女」を見て以来、ずっと読もう読もうと思っていたんですが
いやぁ、センセーショナルな内容が、ではなく、言語表現が素晴らしい。
文学というのは妄想をどれだけリアルに伝えられるかが勝負ですから
心よじれる痛さを感傷的になり過ぎず、うねりをもって語られる術が凄い。
新訳は賛否両論姦しいようですが、口語表現には違和感を感じたものの
地の文の流れはスムーズで読みやすかったですよ。
とはいえ、「ユリシーズ」を思わせる難解さに加えて内容も内容。
朝から根を詰めて読んだら、かなり疲れました。
推理小説仕立てなので、読後ちょびちょびと再読中。
棚に眠ったままのDVD(もちろんキューブリック監督作品)も見ないとなぁ。
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